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経営幹部養成学校――エリートリーダーは経営学を使って会社を動かす
【第3回】 2015年6月9日
著者・コラム紹介バックナンバー
高山信彦 [株式会社イナクト代表取締役]

リーダーには「抽象化・概念化」の能力が必須

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東レ、JR西日本、みずほフィナンシャルグループなど、人材育成と事業変革を同時に達成する「伝説の研修」で多くの幹部人材を輩出してきたカリスマ講師が、次世代の幹部人材になるための要諦を説く連載。今回は、経営幹部に求められる概念化・抽象化能力とは何かについて語ってもらう。

なぜ、会社組織は階層構造になっているのか?

 以下の図にあるとおり、会社の組織は階層構造になっています。
 一般社員をnとすれば、課長がn+1、部長がn+2、役員がn+3、社長がn+4ということになります。

 では、なぜ組織は、階層構造になっているのでしょうか。

 「管理可能な人数の限界があるから」
 「責任と権限を明確にするため」
 など、いろいろな答えがあるでしょう。

 ですが、それだけではありません。今一度、上の図を見てください。
 n+1の課長やn+2の部長は、nである一般社員に比べて、何が優れていなければならないのか?

 「経験の長さ、豊富さ」
 「リーダーシップ」
 「判断力」

 などの答えを思い浮かべる人も多いでしょう。それらも正しいのですが、私が用意した答えは違います。

概念化・抽象化の能力が求められる

 正解は「抽象化・概念化」能力です。

 これは俯瞰して眺め、考えられる能力とも言えます。

 意外に思われたでしょうか。研修の受講生も大概「えっ」という顔をします。無理もありません。

 新入社員のときに、報告はできるだけ具体的に、箇条書きで簡潔に、といった指導を受けることが多く、「抽象的」とか「概念的」に考える訓練をこれまでに受けたことがないからです。

 入社以来、営業一筋、技術一筋といった人は、その傾向が助長されます。

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高山信彦 [株式会社イナクト代表取締役]

1956年山口県生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、富士ゼロックス株式会社に入社。
在職中の 87年~88年に慶應義塾大学大学院経営管理研究科に派遣され経営学修士号(MBA)を取得。91年に「株式会社イナクト」を設立し、同社代表取締役に。
以来、一貫して選抜人材を対象とした企業内ビジネススクールを企画・運営の仕事をする。経営学の基本概念を習得させたあと、経営戦略の策定から実践にまで至るその研修スタイルが、多くの企業から絶大な支持を得ている。東レ、JR西日本、みずほフィナンシャルグループ、商船三井、全日空、パナソニック電工、住友重機械、ツネイシホールディングス、サンデンなどの大手・中堅企業等で、20年以上にわたって、のべ5000人以上の生徒を教える。その多くで経営トップのコミットのもと、将来の幹部候補生たちが「経営学」を武器として身につけ、会社の方向性そのものを変えていくような人材に育つのをサポートしてきた。人材育成を通じて事業変革を行える稀有なコンサルタント。
著書に『経営学を使える武器にする』(新潮社)がある。


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