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佐々木かをりの実践ダイバーシティ

「働かされている」意識では何者にもなれない

佐々木かをり [イー・ウーマン代表取締役社長、ユニカルインターナショナル代表取締役]
【第5回】 2015年6月17日
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あなたは「これじゃ、モチベーションが上がらない」などと言ったことはないだろうか?

 先日ある若手女性経営者と話をしていて、このままじゃ日本はダメだ!という話題になった。働き手に根性がない、というのが彼女の弁。まだ若くて仕事経験もなく、ちゃんとした仕事もできないのに、短時間労働を希望して、仕事への挑戦もせず、趣味の時間を楽しむ等というのでは、何も覚えない。成長がない。「そんなんじゃ、何者にもなれない!」と彼女が言った。今、ワークライフバランスや社員への手厚い制度が優先される流れの中、私が言いにくいことをスパッと言ってくれた彼女と、その後大いに盛り上がった。

 ダイバーシティな組織や社会とは、わがままな社員のための組織ではないことは、既に書いた。組織内で多様な視点を集めるためには、一人ひとりの社員らが、それぞれの色に光る存在にならなければならない。そのためにはどうしたらいいのか。

 そのひとつが、自らの考えをI statementで発言できるようにすることだ。様々なテーマにおいて、独自の考えをまとめ、伝えることができること。つまり、いろいろなニュースや話題について「私はどう考えるのか」と考え、まとめ、それを言葉にする技術を磨くことだ。自らの意見もなく、「皆様のおっしゃる通り」と言って働くなら、不平不満をいう資格さえない。また、不平不満は、感じても良いが、それを口にするのでは足りない。組織に不足する部分をみつけることは素晴らしい。だからこそ、それをどのように改革したいのかをまとめ、提案発言とすることに価値がある。「私はどう考えるのか」「私ならどうしたいのか」を毎日の仕事の中で、考える。いつも、いつも考え続けるからこそ、新しいアイディアがひらめき、仕事が面白くなる。

モチベーションは
他人に上げてもらうものではない

 「これじゃ、モチベーションが上がらない」などという表現も、私は好きではない。モチベーションは、自分で上げるもので、他人に上げてもらうものではない。だから、どんな環境でも、短時間でやる気が出せる自分になる訓練が必要だろう。私はそれを「セルフモチベーター」と呼ぶが、自らをモチベーとさせる技術を身につけることで、自分の持つ力が100%発揮できる。個が光るというのは、そういうことである。

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佐々木かをり [イー・ウーマン代表取締役社長、ユニカルインターナショナル代表取締役]

国際女性ビジネス会議実行委員会委員長。1983年上智大学外国語学部比較文化学科卒業。フリー通訳者として活躍後、87年ユニカルインターナショナル設立。同年より『ニュースステーション』リポーター。96年より毎夏「国際女性ビジネス会議」開催。2000年イー・ウーマン設立。安倍内閣では内閣府規制改革会議委員を務め、その他にも多くの政府審議会の委員を務める。2児の母。著書は『自分を予約する手帳術』(ダイヤモンド社)など多数。近著は『なぜ、時間管理のプロは健康なのか?』

働く女性の声を発信するサイト「イー・ウーマン」

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佐々木かをりの実践ダイバーシティ

「ダイバーシティ」という言葉を聞き、「また女性活用の話か」と敬遠する方もいるかもしれない。しかし、ダイバーシティは必ずしも女性活用を指すわけではない。この連載では本当のダイバーシティとはどういう意味なのかを考え、そのあり方を紹介する。

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