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日本の神さまと 上手に暮らす法 ― 神さまのいる毎日を過ごしませんか?
【第2回】 2015年6月25日
著者・コラム紹介バックナンバー
中村真

あなたに「行きつけの神社」はありますか?
神さまに会いに行くのに目的はいりません

通算参拝数1万回の「日本の神さまと上手に暮らす法」の著者・尾道自由大学校長・中村真氏が「神さまのいるライフスタイル」を提案します! 日本の神さまを意識することで、心が整い、毎日が充実する。そして、神社巡りは本来のあなたに出会える素晴らしい旅だと伝えてくれます。
日本の神さまをあなたの生活に取り入れて、おだやかに輝く暮らしを手に入れてはみませんか。今回は連載2回目。行きつけの神社の良さと、神社に行くのに理由はいらないという私の思いをお伝えします!

「行きつけの神社」はありますか?

 自宅から最寄りの駅やバス停までの道。会社までの道。よく行くお店や、子どもの学校のそば、取引先の近く。

あなたの“最寄り神社”はどこでしょう?

 「ああ、あそこにあるな」と思ったら、ためしに足を運んでみましょう。

 「毎朝かかさずお参りしてから出勤すると、運気が上がって年収が倍増する」
「朝晩、お賽銭をあげれば、恋を引き寄せてすてきな出会いがある」

 僕はこんな話をするつもりはありませんし、神さまもおそらく、「運気倍増」なんていう約束は、してくれないだろうと思います。

 それでも「行きつけの神社をもとう」とすすめるのには、理由があります。
 たとえば、ある土曜日の朝、近所の神社に行くとします。
 ようやく迎えた休日。おそらく「あと一五分で到着だ!」と大急ぎで行く人はおらず、のんびり歩くでしょう。のんびり歩けば、「少し暖かくなって、天気がいいな。花粉がちょっと辛いけれど、春はやっぱりいいなあ」などと感じるでしょう。風、空、木々、空気の匂い。商店街の人々。いつもなら通り過ぎるものに目を向ける余裕が生まれます。

この余裕こそ、“神社のご利益その一”です。

 そうやって歩いていると、道にぴかっと光るものがあります。なんだろうと見ると、一〇〇円玉。日々の通勤途中で一〇〇円玉を拾っても「一〇〇円見っけ。ラッキー」くらいしか思わない人も、「神社に行く途中に一〇〇円が落ちていた」と受け止めれば、その意味や理由に思いを馳せるでしょう。
「神さまがくれたんだ。ありがたく思いなさい」などと、言いたいのではありません。

 「一〇〇円拾った」という“現象”だけを見るのではなく、その奥にある“意味”に思いを馳せることができる。これだけでも、かなりすてきなことではないでしょうか

考える時間、立ち止まる時間というのは、とても尊く大切だけれど、僕たちの暮らしから確実に失われているもののひとつ。それを取り戻せるだけでも、しあわせです

これが僕の思う、“神社のご利益その二”です

 「拾ってラッキー!」と思う一〇〇円はただの一〇〇円で、せいぜいコーヒーかガムになって終わります。いっぽう、神社に行く途中で拾った一〇〇円は、お賽銭にするのか、募金箱に入れるのか、警察に届けるのか考えると思います。

 何が正解というわけではありません。思いを馳せることが恵みです。そして神社を介しての思いを「清か濁か」の秤にかければ、きよらかなほうに傾いていると僕はとらえています

◆今回の気付き
 いちばん行きやすい神社を探してみる

神社に行くのに理由はいらない

 「神社に行くときは、玄関を一歩出たら、そこはもう参道です」
 東京と尾道の自由大学でおこなっている〈神社学〉の授業で、僕はしばしばこう話します。

 「今日は神社に行こう」「神さまに会いに行こう」と思うとき、人は無意識に、姿勢をただし、気持ちもそれに従います。
 歩道を自転車が猛スピードで通り抜けても、「車道を通れよ。危ないじゃないか!」と腹を立てるのではなく、「どうしてそれほど急ぐんだろう?」と、相手の抱える理由や事情を考えることができたりします。
 歩道橋で困っているベビーカーのお母さんがいたら、「ちょっと手伝おうか」という気持ちが芽生えることもあります。
 僕も「山の神さまに会いに行こう」と山奥の神社を訪れるとき、どういうわけか山に捨てられているゴミを持ち帰ったりしている自分に気づきます。

 とはいえ、すぐに行動に移せるかどうかは、人それぞれ。

 猛スピードの自転車に、「自転車専用レーンが必要だな」と考えてコミュニティのルールを調べる人がいるかもしれませんし、反射的にムッとしてしまい、あとから反省する人もいるでしょう。

 ベビーカーを持ち上げて、お母さんに「ありがとうございます」と感謝される人もいれば、「大変そうだ」と思いながら、気恥ずかしくて通り過ぎてしまう人もいるでしょう。
 どちらでもかまいません。まずは感じることがスタートです
感じないかぎり、行動は生まれないのですから

神社に行くのに理由はいりません。大晦日やお正月でなくてもいい。厄年でなくてもいい。試験の前に合格祈願をしたいという「用件」も必要ないのです。
 みんながもっと気軽に神社に立ち寄れるように、「全神社Wi-Fi完備計画」なんて話を、僕はなかば本気で主張しています。

 休みの日。たまたまいつもより早く目が覚めて、出勤時間に余裕がある日。
 移動の途中で時間が一五分ほどあいてしまったというタイミング。
「そうだ、神社に行こう」と、足を運んでみましょう。
それが習慣になり、「行きつけの神社」ができると、暮らしと心が少し変わります

 次回は、神社に行く醍醐味をお伝えしていきます。

◆今回の気付き
 「目的」や「理由」は考えない

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中村真 [尾道自由大学校長/「神社学」教授]

尾道自由大学校長。「神社学」教授。1972年東京生まれ。学生時代より世界中を旅したことで日本の魅力に改めて気づき、温泉と神社を巡る日本一周を3度実行。日本の魅力を再発見していく中で、とことん神社に心を奪われる。これまでに参拝した回数は1万回以上。自由大学にて教鞭をとる「神社学」は、初心者にも「わかりやすい」「面白い」と好評で、毎回満員の人気授業となっている。2013年には「尾道自由大学」を開校し、校長に就任。また、雑誌「ecocolo」や書籍を発行する出版社の代表を務め、現在はイマジン株式会社代表として、五感に響く出版、イベント、広告などのプランニングや、社会貢献プログラムなど様々な活動を展開している。神社検索アプリ「THE神社」を企画・制作・運営するなど、神さまのいるライフスタイルを提案することで、生きる希望を広めることを使命としている。


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