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フェイスブック日本戦略「3つの大誤算」

週刊ダイヤモンド編集部
【15/7/11号】 2015年7月6日
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『週刊ダイヤモンド』7月11日号の第一特集は「広告戦争 デジタル空間の覇権めぐる人脈と金脈」です。世界17兆円、国内1兆円を突破してなお急成長を続けるデジタル広告産業の舞台裏に迫りました。

『週刊ダイヤモンド』7月11日号の第一特集は「広告戦争 デジタル空間の覇権めぐる人脈と金脈」

 6月下旬、東京・六本木にある米フェイスブックのオフィス。世界14億人のユーザーをつなぐネットワークを支えるIT企業の日本拠点だ。明るく開放的なフロアでは「オープン&コネクテッド」という社是の下で約70人が働いていたが、彼らにはどうしてもオープンにできない秘密があった。

 オキシジェン──。英語で酸素を意味するこの単語は、水面下で交渉中のある重大なプロジェクトに付けられたコードネームなのだ。それは、ずばり日本最大の顧客数を誇る通信キャリア、NTTドコモとの包括的な業務提携だ。

 彼らが狙っているのは、ドコモが抱える約6659万人のユーザー。自動的にフェイスブックユーザーへと“塗りつぶす”ための秘策が練られている。新規のスマートフォンにあらかじめアプリを埋め込んでもらえれば、これまで手が届かなかった50代より上のシニア、シルバー層を毎年百万人単位で取り込めるはずだとソロバンをはじく(iPhoneは対象外)。

 「フェイスブックはドコモ側への“手土産”として、彼らの音楽やアニメコンテンツをフェイスブック上で共有してもらうという新機能をすでに約束しています」(業界関係者)

 それだけではない。実は赤ん坊からお年寄りまであらゆる世代に接点を持つリクルートとも、若年層のフェイスブックユーザーの増加を目的に、就職活動サイト「リクナビ」などとの提携に乗り出しているのだ。

 2004年にマーク・ザッカーバーグが創業したフェイスブックは、競合企業に先んじてスマホという新しいデジタル空間へサービスを移行することに成功した。

 スマホの小さな画面上に流れてくるタイムラインは、いまや多くのグローバル企業たちがこぞって買い求めるデジタル広告の一等地に変貌した。14年通期の売上高は約124億ドル(約1兆4880億円)となり、直近の時価総額は日本円換算で30兆円を超えている。

 一見、順風満帆だが、日本に目を向けると違う姿が浮かび上がる。6兆円を超える世界第2位の広告市場において、思いも寄らぬ三つの誤算に見舞われているのだ。

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