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秘書だけが知っている仕事ができる人、できない人 能町光香

秘書の不満は、会社の経営を揺るがしかねない

能町光香 [株式会社リンクCEO 人材育成コンサルタント 一流秘書養成スクール校長]
【第7回】 2015年7月7日
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秘書室長は秘書の気持ちがわからない?

 企業の秘書室長の方から、よくこんな相談を受けます。

 「秘書の本来の役割は、何ですか?」
 「秘書の教育は、どのように行えばいいですか?」
 「秘書のモチベーションを維持するためには、どうすればいいですか?」
 「秘書の人材活用法を教えてもらえますか?」

 これらは、あくまでも一例ですが、なぜ、このような質問が多いのでしょうか?

 それは、秘書として働いた経験のある秘書室長がとても少ないからです。

 たとえば、営業職の場合、営業成績の良い社員が、営業課長や営業部長、そして営業本部長へと昇進することが多いでしょう。役職が変わっても、営業の経験があるため、過去の自分の経験と照らし合わしながら、部下を育成することができます。そのため、部下の気持ちや行動を理解しやすいでしょう。

 ところが、秘書室長の多くが、秘書経験が無いがゆえ、右往左往してしまうようです。

 秘書向け研修やコンサルティングを通じてわかったことは、秘書室長、もしくは、秘書チームを統括する人と、秘書たちとの間に「軋轢」が生じていることが多々あるということです。

 前者は、「秘書の人たちが、思うように動いてくれない」と頭を悩ませ、後者は、「秘書室長は、私たち(秘書)のことを全くわかってくれない」と、中には、秘書室長を目の上のたんこぶのように思っている人もいます。

 わかりあえない秘書室長と秘書の人たち。

 また、秘書室長は、経営層からの様々な指示や依頼により、秘書と経営層との間で板挟みになってしまうケースもよく見受けられます。

秘書の仕事ぶりが
会社の運命を左右する

 秘書室長や秘書チームを統括する人は、組織における「秘書室」の役割(「秘書室」が存在しない場合は、「秘書」の役割)を定義し、秘書の職務を明確化しなければなりません。ところが、実際のところ、「秘書室」や「秘書」の役割は、なんとなく定義されているだけであって、明確に定義されている企業は、あまり多くありません。

 秘書は、経営層を補佐する重要な役割を担っています。秘書が活躍すれば、経営層の仕事の生産性が高まり、会社の業績も大きく変わってきます。

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能町光香(のうまち・みつか)[株式会社リンクCEO 人材育成コンサルタント 一流秘書養成スクール校長]

青山学院大学、The University of Queensland大学院卒業。10年間、バンクオブアメリカ・メリルリンチ、ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インクなどの一流企業のトップエグゼクティブの秘書として活躍し、数々の業績を残し、組織から高い評価を受ける。その後、人材育成コンサルタントとして独立。2013年に、日本での秘書人材育成の必要性を痛切に感じ、「一流秘書養成スクール」を創設。上司の右腕として活躍できる「真のエグゼクティブ・アシスタント」の育成を目指し、豊富な経験に基づく実践的な解決方法を伝える講演や企業研修、コンサルティングをおこなっている。また、サービス・ホスピタリティ・アワード審査委員を務めるなど、経営における「サービス・ホスピタリティ力」の重要性を説き、サービス・ホスピタリティ・マネジメントの普及啓蒙を行う。主な著書に、20万部のベストセラー「誰からも気がきくと言われる45の習慣」(クロスメディア・パブリッシング)など著書多数。
公式ホームページ:http://www.link2u.co.jp/


秘書だけが知っている仕事ができる人、できない人 能町光香

この連載では、10年間秘書を務め、現在では一流秘書の育成に携わる能町光香さんが、経営層に近いところで働く秘書だからこそ垣間みることができた、一流の人たちの仕事術についてお伝えしていきます。
 

「秘書だけが知っている仕事ができる人、できない人 能町光香」

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