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シンプルに考える
【第24回】 2015年7月25日
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森川亮

LINE(株)CEOを退任した森川亮氏が明かす!
社員が「教育」を求めるのは”受け身”の証拠

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「あれも大事、これも大事」と悩むのではなく、「何が本質なのか?」を考え抜く。そして、本当に大切な1%に100%集中する。シンプルに考えなければ、何も成し遂げることはできない――。LINE(株)CEO退任後、ゼロから新事業「C CHANNEL」を立ち上げた森川亮氏は、何を考え、何をしてきたのか?本連載では、待望の初著作『シンプルに考える』(ダイヤモンド社)から、森川氏の仕事術のエッセンスをご紹介します。

会社は学校ではない

 会社は学校ではない──。

 当たり前のことです。

 会社は仕事をする場所であって、教育機関ではありません。
 だから、LINE株式会社では教育・研修などは行っていません。入社面接で、「どのような研修制度がありますか?」などと質問をされると、「この人は大丈夫かな?」と不安になったものです。

 実は、以前、NHN Japan株式会社で教育研修制度を設けていた時期がありました。社員のスキル向上のために、非常に充実したプログラムを用意したのです。

 ところが、すぐにバカバカしいことに気づきました。
 というのは、やる気のある社員は来るけれど、やる気のない社員は来なかったからです。「せっかくやっているのだから……」と、やる気のない人を無理やり参加させても成果は上がりません。身が入ってないのだから当然です。

 逆に、やる気のある人は、自分に必要だと思えば、勝手に勉強を始めます。上司に聞いたり、本を読んだり、学校に通ったり……。だったら、そのような自発的な学習を、会社が資金面でサポートしたほうがいい。そう結論づけたのです。

 そもそも、僕は「教育」という言葉があまり好きではありません。
 なぜなら、「教育を受ける」というように、そこにあるのは「受け身」の姿勢だからです。もちろん、子どものころは生きていくうえで最低限必要な知識や教養を教育される必要があるでしょう。

 しかし、社会人になってから「教育を受ける」という意識でいることが理解できない。会社に入るのは、その会社で何か実現したいことがあるからです。僕たちは、その「想い」に共感できる人だけを採用してきたつもりです。だから、「勉強したい」「成長したい」「学びたい」という主体性があるのが当たり前。「受け身」でいること自体が不思議なのです。 

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森川亮 

1967年神奈川県生まれ。1989年筑波大学卒業後、日本テレビ放送網に入社。幼少時から一貫して音楽を続けてきたこともあり、音楽番組の制作を希望するもコンピュータシステム部門に配属。本格的にコンピュータを学ぶ。インターネットの登場に刺激を受け、ネット・ビジネスに傾倒。ネット広告や映像配信、モバイル、国際放送など多数の新規事業立ち上げに携わる。仕事のかたわら青山学院大学大学院にてMBAを取得。2000年にソニー入社。ブロードバンド事業を展開するジョイントベンチャーを成功に導く。2003年にハンゲーム・ジャパン株式会社(後にNHN Japan株式会社、現LINE株式会社)入社。4年後には日本のオンライン・ゲーム市場でナンバーワンとなる。2007年に同社の代表取締役社長に就任。2015年3月にLINE株式会社代表取締役社長を退任、顧問に就任。同年4月、動画メディアを運営するC Channel株式会社を設立、代表取締役社長に就任した。


シンプルに考える

「あれも大事、これも大事」と悩むのではなく、「何が本質なのか?」を考え抜く。そして、本当に大切な1%に100%集中する。シンプルに考えなければ、何も成し遂げることはできない――。LINE㈱CEO退任後、注目の経営者がはじめて明かす「仕事の流儀」!

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