ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦

「夫と一緒は嫌!」熟年離婚のお墓問題(上)

露木幸彦 [露木行政書士事務所代表]
【第8回】 2015年7月18日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

前回前々回と、70代夫婦の熟年離婚の相談例をお伝えしてきました。今回は、熟年離婚を究極の「終活」としてとらえたときのお墓問題についてご紹介します。

耐え続けた母の「卒婚」
応援できますか?

 「もし僕がいなかったら、母さんは父さんと、とっくに離婚していただろうな」

 子どもの頃のことを今、振り返ってみて、そんなふうに思ったことはないでしょうか?

 例えば、母が育児の悩みを相談しようにも、父が「お前がやっとけ!」と逆ギレしたり、父の携帯電話の中に裸の女性と一緒に映っている写真を発見したり、騒音トラブルがもとで父がお隣さんを殴ってしまい、引越しを余儀なくされたり…。母は何があってもぐっと我慢して、あえて何も言わず、とにかく耐え忍ぶ――。

 これらのエピソードはあくまで一例ですが、そんな母親の背中を、そして涙を目の当たりにしたことはないでしょうか?心当たりがある人とって、それは1度や2度ではないでしょう。それなのに母親が『離婚』の二文字を行動に移さなかったのは、なぜでしょうか?

 やはり「子はかすがい」なのでしょう。世間体が悪い、経済的に不安だ、そして「あんな夫でも、子どもにとって父親なのだから」という情けです。しかし、現在はどうでしょう?もし、あなたが40代なら、両親は60~70代くらいでしょうか。子どもは大人になり、すでに立派に成長し、安定した収入を得て、新しい家庭を築いているのなら、もはや「子どものため」だけに、これ以上、苦虫を噛み潰し続ける理由がどこにあるでしょう。

熟年離婚したら、お墓はどうする…?

 実際のところ、厚生労働省(人口動態統計)(※)によると、離婚した夫婦のうち、同居期間が20年~25年のケースは、昭和50年にはわずか4050組でしたが、平成25年には1万7405組に達しているようです。ここに該当するのは、子育てを終えた夫婦が多く、38年間で約4倍に膨れ上がっているのが現状です。

 これがいわゆる「卒婚」ですが、あなたはお母さんの卒婚を応援できますか?あなたが突然、こんなふうに打ち明けられても不思議ではないのです。

 「実は…お父さんと別れたいと思っているのよ。あんたはどう思う?もちろん、あんたはお母さんの味方よね」と。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

露木幸彦[露木行政書士事務所代表]

つゆき・ゆきひこ/行政書士、フィナンシャルプランナー。1980年生まれ。国学院大学卒。男性の離婚相談に特化した行政書士事務所を開業し、開業から6年間で有料相談件数7000件、法律文書作成900件を達成。公式サイトは1日訪問者3300人、会員数は1万3000人と、業界では最大規模にまで成長させる。2008年よりドコモ、au、ソフトバンクの公式サイトで法律監修を担当。四半期に一度、大相談会を開催している。主な著書に『結婚貧乏~結婚してはいけない人を避ける方法』(中央公論新社)、『離婚のことばハンドブック~今すぐ解決したい人のキーワード152』(小学館)、『男のための最強離婚術』『男の離婚 賢く有利に別れるための6つの成功法則』(共にメタモル出版)などがある


実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦

昨今の離婚事情は複雑化している。夫が借金、浮気、暴力を繰り返して妻に愛想を尽かされるという「昭和型離婚」ばかりでなく、足もとでは「草食系離婚」も急増している。妻が多重債務、不倫、ヒステリーなどを繰り返し、真面目で優しい夫がそれに絶えられなくなって離婚を決意するというパターンだ。そうしたなか、離婚トラブルで悩み悶える男性が増えている。一度離婚トラブルに発展すると、男性は多くの精神的・物理的な負担を強いられる。到底納得できない理不尽な離婚トラブルに意図せず巻き込まれた場合に備えて、普段から対処法を考えておくことは必要だ。「男性の離婚相談」に特化し、数多くの相談実績を誇る行政書士の露木幸彦氏が、毎回実例を挙げながら、男性が陥り易い離婚トラブルへの対処法を指南する。読まずに泣くか、読んで笑うか――。現在離婚トラブルで悩んでいる人もそうでない人も、「他人事ではない男の離婚」について考えるための参考にしてほしい。

「実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦」

⇒バックナンバー一覧