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シンプルに考える
【第27回】 2015年8月18日
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森川亮

LINE(株)CEOを退任した森川亮氏が明かす!
「経営理念」を明文化することに意味はない!?

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「あれも大事、これも大事」と悩むのではなく、「何が本質なのか?」を考え抜く。そして、本当に大切な1%に100%集中する。シンプルに考えなければ、何も成し遂げることはできない――。LINE(株)CEO退任後、ゼロから新事業「C CHANNEL」を立ち上げた森川亮氏は、何を考え、何をしてきたのか?本連載では、待望の初著作『シンプルに考える』(ダイヤモンド社)から、森川氏の仕事術のエッセンスをご紹介します。

経営理念を文書化することに「本質的な意味」はあるか?

 「御社の経営理念を明文化しませんか?」

 コンサルタントの方に、こう勧められたことがあります。
 会社を経営していくうえで、経営理念は非常に大切です。
「会社は何のために存在するのか?」「何のために経営するのか?」「会社の行動規範は何か?」。こうした経営の基本がしっかりと定まっていなければ、誤った判断や行動をしてしまう。そして、会社を危機に陥れるからです。そこで、その作業に取り掛かることにしました。

 しかし、すぐに虚しくなりました。
 経営理念を明文化することに、本質的な意味があるとは思えなくなったからです。

 まず第一に、いまの会社にとって正しい理念であっても、時代の変化にそぐわなくなったり、現実からかけ離れたものになってしまう恐れがあります。もちろん、そのときには理念を適切に書き換えればいいのかもしれませんが、その作業をやっている間に時代に取り残されてしまうことになりかねません。特にインターネット業界は変化が激しいですから、そのようなリスクをあえておかすべきではないと思うのです。

 もちろん、LINE株式会社に経営理念がないわけではありません。
 経営陣から社員まで一人ひとりが、「ユーザーが本当に求めているものを提供する」「社会を豊かにする」「サービスでユーザーを幸せにする」などといった想いをもって仕事をしています。
 いわば、これがLINE株式会社の理念。それが、日々の仕事のなかに生きているのならば、わざわざ明文化する必要はないのではないでしょうか?

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森川亮 

1967年神奈川県生まれ。1989年筑波大学卒業後、日本テレビ放送網に入社。幼少時から一貫して音楽を続けてきたこともあり、音楽番組の制作を希望するもコンピュータシステム部門に配属。本格的にコンピュータを学ぶ。インターネットの登場に刺激を受け、ネット・ビジネスに傾倒。ネット広告や映像配信、モバイル、国際放送など多数の新規事業立ち上げに携わる。仕事のかたわら青山学院大学大学院にてMBAを取得。2000年にソニー入社。ブロードバンド事業を展開するジョイントベンチャーを成功に導く。2003年にハンゲーム・ジャパン株式会社(後にNHN Japan株式会社、現LINE株式会社)入社。4年後には日本のオンライン・ゲーム市場でナンバーワンとなる。2007年に同社の代表取締役社長に就任。2015年3月にLINE株式会社代表取締役社長を退任、顧問に就任。同年4月、動画メディアを運営するC Channel株式会社を設立、代表取締役社長に就任した。


シンプルに考える

「あれも大事、これも大事」と悩むのではなく、「何が本質なのか?」を考え抜く。そして、本当に大切な1%に100%集中する。シンプルに考えなければ、何も成し遂げることはできない――。LINE㈱CEO退任後、注目の経営者がはじめて明かす「仕事の流儀」!

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