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55歳で挑んだ医薬品開発支援ビジネス
東京CRO社長・西山利巳

週刊ダイヤモンド編集部
【第2回】 2007年10月5日
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日本の医薬品産業の万能応援団を目指す

 「55歳での起業に周囲はずいぶん心配した」

 それも当然だろう。西山利巳は33年勤めた帝人で医薬品事業進出の立役者として名を上げ、社内では確固たるポジションを築いていた。趣味も多い西山には、定年退職を待てば悠々自適の生活が保障されていた。

 製薬会社の臨床開発業務を代行するCRO(医薬品開発業務受託機関)は今でこそ1,000億円に迫る市場まで拡大し、活況を呈している。しかし、10年少し前は製薬業界のなかであっても「CROって何?」といわれる新業態だった。その時代に帝人グループ内でCRO参入をいち早く提案したのだが、あえなく却下された。

 「ならば自ら」と思い立った。東京CROは昨年、創業10周年を迎えた。10人ほどで事業を開始したが、今では従業員500人を擁し、国内CRO大手3社の一角を占めるまでに成長している。

“熟年パワー”で創業期を乗り切り今も中高年入社を歓迎

 西山が自負するフロンティア精神。これに磨きをかけてくれたのは「ほかでもない帝人だった」と振り返る。

 繊維の技術者として新卒で帝人に入社し、繊維産業の盛衰を体験。会社が繊維に続く次の柱を生み出すため経営の多角化へ乗り出した機に、医薬品事業立ち上げに立候補し、米国留学の切符を手にした。29歳から4年間、米国で研究開発にどっぷりと浸り、帰国後は欧米企業との提携で医薬品事業や在宅酸素療法事業など社内ベンチャーを次々と成功させた。

 医薬品事業、在宅酸素療法事業の両事業を軌道に乗せても、西山のベンチャー魂が衰えることはなく、さらに次の新規ビジネスに取りかかろうとした。タネはあった。米国市場で成長期を迎えていたCROだ。

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