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ここがダメ!日本企業の海外進出

中小企業の海外進出は入社5年未満の若手に任せなさい

疋田正人 [株式会社ヘッドウォータース取締役 兼 経営企画室室長]
【最終回】 2015年9月3日
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 海外進出の注意点や進出に成功した実例などを前回までにお伝えしてきましたが、今回は自社社員をいかにして海外でも通用する人材に成長させるか、その方法をお伝えします。

新卒社員を1ヵ月間ドバイへ!
現地に送りこむ効果とは

あなたの会社では、どのようにグローバル人材教育をしていますか?

 「グローバル人材教育」と聞くと難しく考えてしまいがちですが、そもそもグローバル人材とはどのような人材でしょうか?英語が堪能、海外経験が豊富、海外への意欲が高いなどが、まず挙げられると思います。もちろんそのような知識や経験や意欲も大切ですが、今回お伝えするグローバル人材は少し異なります。

 私たちの会社では、新卒社員は4月に入社してから1ヵ月以上、海外での研修に参加することができます。この取り組みは4年以上前から始めており、今までにベトナム、カンボジア、ドバイで行いました。この海外研修によって、当初想定していた以上の効果や気づきを与えてくれました。

 今年はドバイで1ヵ月間の研修が行なわれました。現地のホテルに泊まりこみ、あたえられた研修課題をクリアするミッションですが、今回は「新規事業計画を作る」という課題でした。もちろんドバイでの研修なので、ドバイに関連した事業計画を作る必要があります。

 結論から言えば、事業計画自体は出来上がりましたが、まだまだ事業計画と呼ぶには拙い資料でした。しかし、この事業計画書を作成するというミッションには裏の目的が隠されていたのです。

 新卒社員は初めて訪れるドバイという地で、新規事業計画を作るために、まず市場調査が必要だと考えました。街を歩き、ショッピングモールやお店を周り、様々な現地の人々や企業に直接話を聞いてみます。データだけではわからない、生の声や考え方、生活が自分の目や耳で感じとれたため、1ヵ月のドバイ生活での彼らの情報量は、膨大になりました。

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疋田正人[株式会社ヘッドウォータース取締役 兼 経営企画室室長]

1978年、埼玉県生まれ。サンフランシスコ州立大学の教育プログラム修了。大手システムインテグレーターを経て、2006年、株式会社ヘッドウォータースに入社。半年後に取締役に就任。同社のベトナム・カンボジア・ドバイ進出を成功に導き、グローバル企業としての礎を築く。2008年、中国の大手SI会社との合弁企業の代表取締役に就任し、中国事業を一手に担う。国家レベルの大規模プロジェクトマネージメントから、国内外の事業戦略・広報戦略などの立案、企業間アライアンス、「日本の中小企業を世界で勝たせる」というミッションを掲げ、数多くのクライアント企業に対して海外進出コンサルティングを行うなど幅広い役務を担っている。


ここがダメ!日本企業の海外進出

海外進出する日本企業の4割は進出先でうまくいかず撤退を考えている(2014年10月15日帝国データバンク)。この事実を踏まえると、海外進出は苦戦するもの、と言えるが、進出先の現地企業から見れば、「日本企業が現地の商習慣に対応できていないから」との反応だ。そこで本企画では、日本企業の海外進出を支援してきた著者が中小企業が失敗しない海外進出の在り方を紹介する。

「ここがダメ!日本企業の海外進出」

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