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「グレートカンパニー」の条件
【第4回】 2015年9月8日
著者・コラム紹介バックナンバー
リッチ・カールガード,野津智子 [翻訳家]

企業の「寿命」は25年に半減している?

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『フォーブス』誌発行人を務め、連続起業家でもあるリッチ・カールガードは「成功し続ける企業」の5つの条件を、ウォール街からシリコンバレーまで全米企業への徹底取材から明らかにした。本連載は『グレートカンパニー――優れた経営者が数字よりも大切にしている5つの条件』からそのエッセンスを紹介する。第4回は、企業の「寿命」と今後生き残るために必須の条件がテーマだ。

25年後にも生き残る企業は
40%以下

 次のことをよく考えてみよう。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P株価指数を構成する500社のうち、40年後も選ばれる会社は74社しかなく、消滅する確率は1年あたり10社より多い。

 S&P500社の平均寿命はかつては50年以上だったが、徐々に縮み、今では25年以下になっている。将来的には、これから四半世紀の間に主要企業として生き残るのは、今日の主要企業のうち3分の1にすぎないだろう。

 こうした現実を考えると、守りの態勢になって、定量化できるもの、合理的なもの、証明できるもの──私がハードエッジと呼ぶもの──に固執したくなるのが自然だろう。現に、投資家はそうするよう要求してくるはずだ。しかしここが、ハードエッジが当てにならなくなるところである。

 ハード面での進化がどのような道筋をたどり、どんなペースで進むか、それは私たちにはコントロールできないからだ。もし誰かにできるとしたら、クアルコムARMインテルなど、スマートフォンやタブレット端末やノート型パソコン向けに半導体チップをつくっている企業にいるひと握りのエンジニアだろう。

 あるいは、グーグルシスコファーウェイといった、昼夜を問わず帯域幅容量を増やそうとしている会社のほんの何人かのエンジニアだ。およそどういうことか、わかるだろう。コンピュータ・サイエンスや光符号分割多重の研究を深く行っていないなら、テクノロジー進化のペースをコントロールすることはおそらく不可能だということだ。
 ゆえに、ハードエッジで優位に立てるよう最大限に努力し続けるべきだが、その優位性がいつまで続くか予測することはできない。できるのは、テクノロジーの変化に順応することだけ。ただしそれは他社も同様である。

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リッチ・カールガード [フォーブス誌発行人]

 

『フォーブス』誌発行人、人気コラムニスト。アントレプレナーとしても数多くの起業を成功させている。ベンチャー投資家。2004年に刊行された『Life2.0』は『ウォールストリート・ジャーナル』紙でビジネス書・ベストセラー・リストに入った。起業家としては『アップサイド』誌や、ガレージ・テクノロジー・パートナーズ社、チャーチル・クラブを共同で創設している。アーンスト&ヤング社のアントレプレナー・オブ・ザ・イヤーを受賞。スタンフォード大卒。シリコンバレー在住。

 

野津智子 [翻訳家]

 

獨協大学外国語学部フランス語学科卒業。主な訳書に『リチャード・バンドラーの3日で人生を変える方法』(ダイヤモンド社)、『仕事は楽しいかね?』(きこ書房)、『チームが機能するとはどういうことか』『シンクロニシティ[増補改訂版]』(ともに英治出版)、『夢は、紙に書くと現実になる! 』(PHP研究所)、『外資系キャリアの出世術』『スタンフォード・インプロバイザー』(ともに東洋経済新報社)などがある。


 


「グレートカンパニー」の条件

『フォーブス』誌発行人であり、連続起業家・人気コラムニストでもある著者が、シリコンバレーからウォール街まで全米企業を徹底取材!フェデックス、SAP、ネストラボ、スペシャライズド……本連載では、現代において生き残る「成功し続ける」企業の強さの秘密が明らかにしていきます。コストやサプライチェーンといった「数字」で表すことのできる要素以外の部分にこそ永続企業の競争優位は存在するのです。

「「グレートカンパニー」の条件」

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