ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
小宮一慶の週末経営塾

経営者として成功したければ、成功者に学べ

小宮一慶
【第19回】 2015年9月5日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

失敗は様々なパターンがあるが
成功は1つのパターンしかない

 私の持論は「成功したければ、成功者に学べ」ということです。

小宮一慶
小宮コンサルタンツ代表

 もちろん、失敗から学べることもたくさんあります。しかし、ある時私は気づきました。失敗の反対は、必ずしも成功ではないのです。小学生や中学生の国語の試験で、「『失敗』の反対語を書きなさい」という問題が出たら、「成功」と書かなければ点数はもらえません。しかし、これまでいろいろな人に出会い、多くの会社を見てきた上で私は、ビジネスにおいても人生においても、失敗の反対は時にして別の失敗であることが多いことが分かったのです。

 もちろん、失敗からは多くのことが学べます。自身の失敗で痛い目にあったことや、他者の失敗を教訓にすることはもちろんあります。むしろ、失敗からもしっかりと学ぶ姿勢が大切です。しかし、失敗の反対のことをしたからといって必ずしも成功するものではないのです。

 このことに気づくヒントになったのが、小説『アンナ・カレーニナ』の有名な冒頭の一節でした。「幸せな家庭というのは一様に幸せだけど、不幸な家庭は様々に不幸である」。

 ビジネスも同じなのです。失敗にも様々なパターンがありますが、成功は1つのパターンのように私には思えます。失敗には、経営者が方向づけを誤ったり、実力以上の過度の投資や借入を行う、さらには、後継者や部下の育成の失敗、経営者の公私混同など、さまざまな失敗の要因があります。しかし、成功は私からみれば1つのパターンなのです。

 結論から言えば、どの会社も、「お客さま」や「従業員さん」を大切にしています。そして、「お金」も大切にしています。そして、順序としては、まず「お客さま」、次に「従業員さん」、最後に「お金」を、この順番で大切にしています。「お客さま第一」を徹底し、働く喜びを従業員に感じてもらい、稼いだお金を無駄に使わず、投資や教育にきちっと使うということです。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

小宮一慶

京都大学法学部卒業。米国ダートマス大学タック経営大学院留学(MBA)、東京銀行、岡本アソシエイツ、日本福祉サービス (現、セントケア)を経て独立し現職。名古屋大学客員教授(平成26年度後期)。企業規模、業種を超えた「経営の原理原則」を元に、幅広く経営コンサルティング活動を行う一方、年100回以上講演を行う。『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』(ディスカヴァー21)など著書は100冊を超え、現在も経済紙等に連載を抱える。


小宮一慶の週末経営塾

経営課題を抱えて日々悩む経営者に向けて、数々の企業経営者に伴走してきた経営コンサルタントの小宮一慶氏が課題解決の「ヒント」を提供。どんな業種にも通じる経営の原理原則をおさえながら、経営者はどうあるべきか、実際の経営現場で何を実行すべきか、を語る。

「小宮一慶の週末経営塾」

⇒バックナンバー一覧