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東京が壊滅する日 ― フクシマと日本の運命
【第23回】 2015年10月3日
著者・コラム紹介バックナンバー
広瀬 隆 [ノンフィクション作家]

記録的台風が多い年は、
なぜ、大地震が多いのか?
――担当編集による著者インタビュー【前篇】

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『原子炉時限爆弾』で、福島第一原発事故を半年前に予言した、ノンフィクション作家の広瀬隆氏。
壮大な史実とデータで暴かれる戦後70年の不都合な真実を描いた『東京が壊滅する日――フクシマと日本の運命』が増刷を重ね、第5刷となった。
本連載シリーズ記事も、累計216万ページビュー(サイトの閲覧数)を突破し、大きな話題となっている。
このたび、新著で「タイムリミットはあと1年しかない」とおそるべき予言をした著者に、担当編集者がインタビュー。
8月11日の川内原発再稼働後、豪雨による鬼怒川決壊、東京で震度5弱、阿蘇山噴火、南米チリ沖マグニチュード8.3地震による津波余波など、日本列島を襲う自然災害が続出している。
はたして『東京が壊滅する日』は、本当にくるのか?
担当編集者が著者を直撃した。

「阿蘇山噴火」は
何を意味するのか?

広瀬 隆
(Takashi Hirose)
1943年生まれ。早稲田大学理工学部卒。公刊された数々の資料、図書館データをもとに、世界中の地下人脈を紡ぎ、系図的で衝撃な事実を提供し続ける。メーカーの技術者、医学書の翻訳者を経てノンフィクション作家に。『東京に原発を!』『ジョン・ウェインはなぜ死んだか』『クラウゼヴィッツの暗号文』『億万長者はハリウッドを殺す』『危険な話』『赤い楯――ロスチャイルドの謎』『私物国家』『アメリカの経済支配者たち』『アメリカの巨大軍需産業』『世界石油戦争』『世界金融戦争』『アメリカの保守本流』『資本主義崩壊の首謀者たち』『原子炉時限爆弾』『福島原発メルトダウン』などベストセラー多数。

編集 熊本県の阿蘇山が、9月14日(月)午前9時43分に噴火。噴煙は2000メートルまで達し、火口からはるかに離れた60キロ地点でも、降灰が確認されました。
 私にとって阿蘇山と言えば、新婚旅行のランチで食べた草千里レストハウスの「阿蘇の活火山カレー」を思い出します。
 活火山カレーの説明によれば、「ドーナツ状に盛ったライスは阿蘇の外輪山、カツは阿蘇五岳を表しており、中央部分のくぼみ(カルデラ)から自家製のルゥ(マグマ)が溢れ出す姿は、阿蘇山をイメージした」とありますが、あの「活火山」がついに大規模の噴火を起こしました。
 映像を見るだけでも、すさまじい黒煙が出ていましたが、広瀬さんは、この噴火をどう見ていますか?

広瀬 阿蘇山では、1979年9月の噴火で3人が死亡しました。今回は幸いにも被害者は出なかったといっても、相当大きな噴火であることに間違いありません。
 気象庁のサイトでもわかるとおり、歴史的に阿蘇山は非常に多くの噴火を繰り返してきました。今回の噴火で、噴火警戒レベル2の「火口周辺規制」からレベル3の「入山規制」へ引き上げられ、10月3日現在もレベル3のままです。
 ただ私は、阿蘇山よりも、川内原発がある鹿児島県の霧島や桜島のほうが心配ですし、活火山は1ヵ所の問題ではないという視点が必要です。

編集 どういうことでしょうか?

広瀬『東京が壊滅する日――フクシマと日本の運命』の「あとがき」や、ダイヤモンド書籍オンラインの連載にも書きましたが、2009年に始まった桜島の大噴火だけでなく、2011年1月26日の鹿児島・霧島山の新燃岳(しんもえだけ)で大噴火が起こりました。
 その直後の2011年3月11日に東日本大震災が起こったのです。
 震災後の日本列島の火山活動は活発で、2013年11月に小笠原諸島の西之島新島で大噴火がスタートし、今も止まる気配がありません。
 翌2014年9月27日には、長野・岐阜県境の御嶽山(おんたけさん)が大噴火して、戦後最大の火山災害になり、同年11月25日には阿蘇山が噴火して噴煙が1500メートルに達しました。箱根も、蔵王も動いています。
 今回の阿蘇山の噴火は、この一連の流れにあるのは間違いないわけで、九州だけがアブナイと言っているのではありません。日本列島全体が火山の大活動期の渦中にある、と断言できます。

編集 日本列島の火山活動が、完全な「大活動期」に入ったということですね。

広瀬 そうです。しかし、その火山を噴火させる地底の動きは、地球規模の「大地震」と一体になっています。日本列島全域がアブナイのですが、もっとコワイことに、日本だけの問題ではないのです。

 プレートは一つが動くと、玉突きで次々動きだします。
 世界地図を見ると、台湾、中国、インド、イラン、トルコまで、この海底の構造図に示されるように、太平洋プレート、フィリピン海プレート、オーストラリア・プレート、インド・プレート、ユーラシア・プレート、アラビア・プレートなどが順々に隣接していますから、一つのプレートが動くと、すべてがその力を受ける構造になっています。

 日本では、太平洋プレートが動いて東日本大震災を起こしましたが、次に首都圏を動かす関東大震災がくるか、東海大地震~南海大地震が起こるかわかりません。しかし、「次の大地震は近々必ずくる」と言っていいでしょう。

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広瀬 隆 [ノンフィクション作家]

1943年生まれ。早稲田大学理工学部卒。公刊された数々の資料、図書館データをもとに、世界中の地下人脈を紡ぎ、系図で衝撃的な事実を提供し続ける。メーカーの技術者、医学書の翻訳者を経てノンフィクション作家に。『東京に原発を!』『ジョン・ウェインはなぜ死んだか』『クラウゼヴィッツの暗号文』『億万長者はハリウッドを殺す』『危険な話』『赤い楯―ロスチャイルドの謎』『私物国家』『アメリカの経済支配者たち』『アメリカの巨大軍需産業』『世界石油戦争』『世界金融戦争』『アメリカの保守本流』『資本主義崩壊の首謀者たち』『二酸化炭素温暖化説の崩壊』『原子炉時限爆弾』『福島原発メルトダウン』『原発ゼロ社会へ! 新エネルギー論』など著書多数。


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公刊された数々の資料、図書館データをもとに、世界中の地下人脈を紡ぎ、系図で衝撃的な事実を提供し続けるノンフィクション作家の広瀬隆。『東京が壊滅する日 ― フクシマと日本の運命』は壮大な史実とデータで暴かれる戦後70年の不都合な真実を描いた大作。51の【系図・図表と写真のリスト】と公刊された科学的データで誰も知らなかった真実を掲載。本連載では、本書周辺の原発再稼働をめぐる問題や、今そこにある危機を紹介する。

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