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あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか
【第16回】 2015年10月10日
著者・コラム紹介バックナンバー
津田 久資

できる人ほど「情報収集」しない。
「知識の正しい増やし方」は漱石に学べ!

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どれだけ発想を広げられるかは、(1)頭の中の情報量(アイデアの素材)、(2)情報が潜在的アイデアに加工されている割合(加工率)、(3)潜在的アイデアを引き出せている割合(発想率)――この3つで決まる。
多くの人にとって最も有効なのは、発想率を高め、発想のモレを防ぐことだが、情報量や加工率の改善も、発想を広げるうえでは欠かせない。そもそも引き出すべきアイデアやその素材が少なければ、顕在化できるアイデアも当然限られてくるからだ。
そこで今回は頭の中の「情報量(アイデアの素材)」を増やす方法について考えてみよう。

知識は「総量」よりも「多様性」が肝心

頭の中の情報量というのは、創造的なアイデアの素材となるすべてのものである。知識量と言ってもいいかもしれない。
いくら知識があっても、それを引き出す力(発想率)がなければ意味がない。そこで僕は「学ぶ」と「考える」を峻別して、これからは思考力のある人材に有利な時代がやってくると語ってきた。

参考:第6回
知的下剋上せよ!
鳩山式勉強法が避けた「致命的なムダ」とは?

そうは言っても、発想を広げるうえで知識が多いに越したことはないし、情報=アイデアの素材をインプットするうえでも、工夫できることは2つある。

(1)頭の中の情報はを増やすよりも、を広げる
(2)頭の中の情報を知識で終わらせず、知恵へと深める

今回論じるのは(1)についてだ。頭の中の情報の「絶対量」を増やすよりも「幅」を広げる、という話は少々わかりづらいかもしれない(幅を広げれば当然、絶対量も増えるから)。

ここで言いたいのは、絶対量を増やすにしても、「偏り」をなくしたほうがいい(=多様性を増やしたほうがいい)ということである。

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津田 久資

1958年生まれ。東京大学法学部およびカリフォルニア大学バークレー校経営大学院(MBA)卒業。博報堂、ボストン コンサルティング グループ、チューリッヒ保険で一貫して新商品開発、ブランディングを含むマーケティング戦略の立案・実行にあたる。 現在、AUGUST-A㈱代表として、各社のコンサルティング業務に従事。 また、アカデミーヒルズや大手企業内の研修において、論理思考・戦略思考の講座を多数担当。表層的なツール解説に終始することなく、ごくシンプルな言葉を使いながら、思考の本質に迫っていく研修スタイルに定評があり、のべ1万人以上の指導実績を持つ。 著書に、就活面接本の超定番書『ロジカル面接術』(WAC)のほか、『世界一わかりやすいロジカルシンキングの授業』(KADOKAWA)、『出来る人ほど情報収集はしないもの!』(WAC)、『超MBA式ロジカル問題解決』などがある。


あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか

【BCG・博報堂で考えた 勝ち続ける発想力】アカデミーヒルズや大手企業向け研修で「論理思考」を1万人以上に教えてきた津田氏は「いまや学歴エリートが容易に敗北する時代になった」と語る。では、ビジネスで勝てる人はどのように考えているのか? ライバルよりも優れたアイデアを素速く発想するための「論理思考の本質」に迫る。

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