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金利市場透視眼鏡

年内に米利上げの公算大も
緩慢な景気が長期金利上昇抑制

野地 慎 [SMBC日興証券シニア金利ストラテジスト]
2015年10月16日
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 一部の市場参加者の間で予想されていたFRB(米連邦準備制度理事会)による9月の利上げは見送られた。9月のFOМC(米連邦公開市場委員会)後の会見でイエレンFRB議長は、10月を含む年内のFOМCにおける利上げの可能性を排除しないとしたが、その後、多くのFOМCメンバーも利上げを支持する発言を行っている。

 9月末には、ハト派とされるニューヨーク連銀のダドリー総裁までもが「年内の利上げを想定」との認識を示しており、市場参加者の間でも「12月までには利上げ」がコンセンサスとなりつつある。

 ところが、米国の長期金利は一向に上昇の気配を見せない。中国人民銀行によるドル売り人民元買い介入が米国債の売却を伴うとのニュースや、多くの新興国のドル売りによる自国通貨防衛(為替介入)が米国債の需給を緩和させるとの思惑で、利回りは上昇しやすいはずだが、むしろ低下トレンドに入ったような動きが見られる。

 年内利上げが織り込まれる一方で、市場参加者が予想する「将来の利上げ」の回数が減少傾向を続けており、そのことが米国の長期金利の低下要因となっている。

 9月のFOМCでは、FOМCメンバー自身の「2016年末のFF金利予想」が1.47%(上下二つずつを取り除いた加重平均)まで引き下げられ話題となったが、16年末に予想されるFF金利を示すFF先物17年1月限は9月末で0.7%を割り込んでおり、FOМCメンバーの予想をはるかに下回る。

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