ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
ずるい暗記術
【第5回】 2015年10月20日
著者・コラム紹介バックナンバー
佐藤大和 [弁護士]

人間は忘れる生き物だと知ることが大事

発売1週間で、1万部の増刷となった『ずるい暗記術』。前回は、「問題を解かずに、答えを見る」という勉強の順序を紹介しました。問題を解いて理解しようとすると、分からなくなり、勉強が長続きしません。答えから見ていけば、無理して理解をしなくても、おのずと理解につながっていくのです。
では、暗記を何のためにするのか? それは、人間の脳の構造に関係します。どんなに覚えても人は忘れるようにできているので、ここでは、暗記の訓練方法を紹介します。
第1章「『理解』せずにひたすら『答え』だけを見る」より、一部抜粋して紹介します。

覚えても忘れるから、暗記が必要なのです!

 「答えを暗記することが大事とわかっていても、すぐに忘れてしまう」
「記憶力に自信がないから、そんなにたくさん覚えられない」

 そんなふうに思う人は多いでしょう。

 でも、忘れることを恐れる必要はありません。

 人間とは、そもそも忘れる生き物なのです。

 これは、さまざまな書籍や科学の分野でも証明されている事実です。

 「エビングハウスの忘却曲線」が有名ですね。知らない人のために、簡単に説明しますと、勉強した20分後に42%忘れ、1時間後には56%、さらに、1日後には74%忘れるというものです。

 それに基づいて考えれば、暗記は、忘れないためにするのではなく、忘れるから必要なのです。忘れてしまうことを気にせず、忘れることを前提にした暗記術にシフトしていけばよいだけなのです。

 私はかつて、教科書を1ページ1ページ丁寧に読んで覚える、という勉強法を実践していました。ところが、1ヵ月くらい経ったところで思い返してみると、最初のほうのページの内容をまるで覚えていませんでした。

 ノートにきれいにまとめることもやりましたが、まとめるのがメインになってしまい、肝心の内容はまったく覚えていなかったということもありました。

 そういった失敗を経て、教科書や参考書を読むときは、時間をかけず、全ページをパラパラとめくるようにしました。これを繰り返すほうが、1ページずつじっくり読むよりも断然記憶に残っているのです。

 もう一つ、効果的だったのは、朝と夜の「記憶出し入れ術」です。

 本書でくわしく解説していますが、その日やったことを夜、短い時間で復習し、翌朝、それをもう一度思い出すだけのシンプルな方法です。

 これを日々繰り返すことで記憶が定着し、勉強の効率もグッと上がりました。

 つまり、

 長い時間×勉強量=記憶力

 ではなく、

 短い時間×回数×勉強量=記憶力

 これこそ、記憶を定着させる絶対の公式です。

 繰り返すことによって、忘れる量を上回る情報を頭に入れていけばよいのです。

 当然のことのようですが、これができていない人があまりにも多いといえます。

スペシャル・インフォメーションPR
ダイヤモンド・オンライン 関連記事
いまの科学で「絶対にいい!」と断言できる 最高の子育てベスト55

いまの科学で「絶対にいい!」と断言できる 最高の子育てベスト55

トレーシー・カチロー 著/鹿田 昌美 訳

定価(税込):本体1,600円+税   発行年月:2016年11月

<内容紹介>
子どもの豊かな心を育て、頭と体を伸ばしていくために親が知っておきたいことについて、最新の科学研究をもとに「最も信頼」できて「最も実行しやすい」アドバイスだけを厳選して詰め込んだ貴重な本。子にかけるべき言葉、睡眠、トイレトレーニング、遊び、しつけまで、これ一冊さえ持っていれば大丈夫という決定版の1冊!

本を購入する
ダイヤモンド社の電子書籍
(POSデータ調べ、11/20~11/26)


注目のトピックスPR


佐藤大和 [弁護士]

レイ法律事務所代表弁護士(東京弁護士会所属)
1983年生まれ。宮城県石巻市出身。高校時代、模試では偏差値30のダントツビリで落ちこぼれ。大学生になってから勉強に目覚め、2009年の司法試験に1回目で合格(民事系科目は上位5%以内で合格)。11年、弁護士となり、大手法律事務所を経て、14年4月、レイ法律事務所を設立し、経営者弁護士として、2016年1月には国内の法律事務所でTOP5%以内の事務所規模に成長させる。TBS「あさチャン!」、フジテレビ「バイキング」のコメンテーターのほか、NHK Eテレ「Rの法則」などに出演。フジテレビ「リーガルハイ」、テレビ朝日「グッドパートナー 無敵の弁護士」、日本テレビ「ヒガンバナ〜警視庁捜査七課〜」など数多くの人気ドラマの法的監修も手掛ける。15年9月には『ずるい暗記術 偏差値30から司法試験に一発合格できた勉強法』(ダイヤモンド社)を出版し、ニューヨークタイムズ、スウェーデンの新聞社など海外からも取材も受けるマルチ弁護士として活躍中。

 


ずるい暗記術

偏差値30の学年ビリが、司法試験になんと1発合格! 資格試験、英語、大学受験、入社試験ほか、「答え」が存在する試験で、効率的に結果を出す勉強法が『ずるい暗記術』です。本書より、常識とはかけ離れたこの勉強法がなぜ、効果的なのか? 著者の魅力と勉強法のポイントを合わせて紹介していきます。

「ずるい暗記術」

⇒バックナンバー一覧