スマートエイジングライフ
男の食育 笠井奈津子
【第27回】 2015年11月16日
笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]
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老化を一気に加速させるダイエット食の中身

1日1食、プロテインで体重激減
でも周りからは「疲れてる?」の声

食べなければ痩せる!でも、それだけで若返りますか?

 「あの頃の自分に戻りたい!」

 40歳の誕生日目前、Yさんは“2ヵ月で-8kg”の目標を掲げました。2ヵ月ならばやれないことはない、とはじめたのは、1日1食のストイックな食生活。また、500mlのスポーツドリンクを1本買って、お腹が空いたな、と思ったらちびちびと飲むようにしていました。

 最初はつらいかな、と思ったものの、3日ほどすれば、1日1回は好きに食べられる、というダイエットに慣れてきたそうです。

 ダイエットを始めるまでは、ランチはガッツリ系の定食を好み、夜は毎日、発泡酒を2缶。ごはんだけは食べないようにしていましたが、ビールに合うこってり味のおかずを好んで食べていました。

 1日1食スタイルが始まってからは、カレー屋さんでカツカレーを頼もうが、飲み会でから揚げを注文しようが、以前の摂取カロリーよりは格段に少なくなるわけですから、体重は面白いように落ちました。

 また、お酒を飲まなくなったことで、食べ過ぎることがなくなっただけでなく、昔からの習慣で揚げ物を選ぶようなことがあっても、以前より少量で満足するようになったのです。

 さらに、外食でもコラーゲン鍋を選んでみたり、自宅で食事を摂る日はコンビニでサラダチキンと豆腐を買って食事を済ますなど、体重が落ちるにつれて肌のこともそれなりに気にするようになりました。

 ところが、1ヵ月で5kgも体重が落ちて喜んでいたものの、そこから先、体重は微動だにしません。それでも、なんとか気力で1日1食スタイルを続けているうちに、「疲れている?」「あんまり眠れていないの?」と周りから心配されはじめ、しまいには「最近、急に老け込んだかんじだけど大丈夫?」と言われてしまったのです。

 1ヵ月で5kg減。これはすごいことです。でも、「あの頃の体重に戻れば、見た目も若返る」という方程式は必ずしも成り立つわけではありません。

 では、食事とあわせて運動をした場合はどうなのでしょう。

笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]

東京都生まれ。聖心女子大学文学部哲学科を卒業後、栄養士免許取得。現在、栄養士、食事カウンセラー、フードアナリストとして活躍中。都内心療内科クリニック併設の研究所での食事カウンセリングやセミナーなどで、これまでに携わった8000通り以上の食事記録をもとに食事指導を行っている。また、“食卓に笑顔を”の願いのもと、『Smile table』を主宰し、ビジネスマン向けに企業内研修、カウンセリングをするほか、ワークショップなども実施している。最新の情報などはこちらへ。
著書には『甘い物は脳に悪い』『成功する人は生姜焼き定食が好きだ』がある。
文化放送「オトナカレッジ・健康学科」に隔週木曜日出演中。詳しくはこちらから→オトナカレッジHP
ポッドキャスト「オトナカレッジ・聴く図書館」でも聴けます。番組紹介動画はこちら

 


男の食育 笠井奈津子

目、肩や腰の痛み、毛、お腹周り、ニオイ……。男も年を重ねれば重ねるほど、若い頃は気が付かなかった悩みに振り回されることになる。そんなとき、対策の1つになるのが「食」だ。しかし、男性が自分で正しいと思った対策するのには、注意が必要だ。実は思い込んでいる知識が勘違いであるばかりか、症状は悪化、さらに若さを一層失うことになりかねないからだ。この連載では、そんな「食」の知識に未だ乏しいミドル男性に対し、若い頃と変わらない身体を保ってもらう「男の食育」を行っていく。

「男の食育 笠井奈津子」

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