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金融市場異論百出

既存業界を“壊す”ダイナミズム
群雄割拠する中国Eコマース

加藤 出 [東短リサーチ代表取締役社長]
2015年11月26日
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シェアリングエコノミーの代表格である米ウーバーの中国版画面。新車時の価格帯によって配車される車が分けられている Photo by Izuru Kato

 中国ではインターネットを使った新しいサービスが驚くほど急拡大している。そして、Eコマースの普及に伴い、ここ数年、宅配便の売り上げが劇的な伸びを示している。

 2012年は1055億元(約2兆円)だったが、14年は2045億元(約4兆円)だ。今年は10月までで前年比47%増である。

 「デパートや家電量販店にはほとんど行かなくなった」という声がよく聞こえてくる。

 買い物代行のアプリもある。近隣のスーパーで販売されている食品や日用品が画面に出てきて、それをクリックすると業者が買って配送してくれる。配送人は店で支払った際のレシートを持ってくるのだが、なんとその5%引きの金額を払えばよいのだという。自分で店に買いに行くよりも安いので、知人の奥さんはスーパーにはもう行かなくなったそうだ。

 シェアリングエコノミー(共有型経済)の普及も速い。スマートフォンを使った配車サービスは、中国最大手ディディ・クアイディが圧倒的なシェアだが、そこを米ウーバーが切り崩そうとしている。

 ウーバーのスマホ画面(上写真)を見せてもらったが、配車される車は、新車時の価格帯によって分けられている。最高級クラスは英国製SUVのレンジローバーである。「高級ウーバー」は30万元(約580万円)を超す車らしい。

 一番利用料金が安いのは「人民ウーバー」だ。すごい名前だが、10万元(約190万円)以上の車であり、タクシーよりはるかにきれいで、かつ料金も安い。クリックすると、画面上には2分以内に来ることができる車の現在位置が表示される。

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