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『週刊ダイヤモンド』特別レポート

レッドハットCEOに聞く、ビジネスでもオープンソースが伸びる理由

ジム・ホワイトハースト・米レッドハット社長兼CEOインタビュー

週刊ダイヤモンド編集部
2015年11月27日
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Linuxをはじめとするオープンソースソフトウェアを企業向け製品として開発・販売する米レッドハット。米本社のCEOは、オープンソースという考え方がイノベーションを加速すると説く。

──2007年にレッドハットのCEOに就任して8年。この間、IT業界はどう変わり、レッドハットの事業環境にどんな影響を与えましたか。

ジム・ホワイトハースト/Jim Whitehurst
米ライス大学卒業(コンピュータサイエンスと経営学を専攻)、米ハーバードビジネススクールでMBAを取得。ボストンコンサルティンググループ、デルタ航空のCOOを経て2007年12月より現職。

 この10年あまりで、IT企業にとってのビジネスモデルは大きく変わりました。つまりメインフレーム、ユニックスを用いたカスタム型、テーラーメイド型の高額な製品を販売していたのが、x86アーキテクチャー(インテルのマイクロプロセッサ)を使ったコモディティ型の製品に変化してきたわけです。

 またテクノロジーも明らかに変わりました。クライアント・サーバの環境から、クラウドを使ったアプリケーションがモバイル上で動くというアーキテクチャーの変化がありました。

 もうひとつ、変化として重要なのは、イノベーションがベンダー発ではなく、ユーザー主導で起きるようになっているという点です。いわゆる“ウェブスケール”と言われる圧倒的な量と質、スピードを特徴とするフェイスブックやアマゾンなどの企業がその代表例です。

 ITのユーザー側からイノベーションが生まれているという時代においては、これらウェブスケールの会社から出てきたイノベーションを、次は他の企業がどう生かしていくかというところで変革が起きています。

──新しいウェブスケールの企業は、身軽さとスピードが特徴ですね。

 その通り。ウーバーは自社では車は持っていないし、フェイスブックは自分たちではコンテンツを作っていない。アリババは在庫を持っていない。 Airbnbは不動産を持っていない。それらは、大きな変化です。

 また、アリババもフェイスブックも、これまでの企業とは、知財に関する考え方がまったく違います。従来の企業は、IT部門がIBMや、富士通、NECといった会社から技術を買って使っていました。ところが新しいウェブ企業は、自分たちでエンジニアを採用してソフトウェアを開発すると、それらをオープンソースとして公開し、彼らだけでなく誰でも使えるように共有するのです。自分たちでがんじがらめに持つのではなく、共有することでだれもがメリットを享受できる。

 われわれレッドハットは、まさしくそうした中でビジネスをしています。

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