Q.堀江さんは、アフリカ市場の可能性に言及されています、それはなぜでしょうか。また、IT起業家のなかにはインドに可能性を見出している方も少なくないですが、これ以外にも世界で注目している市場があればお教えください。

発展の出発点に立っている国に進出すれば
インフラ、金融など産業の根幹で優位に立つことだってできる

A.そもそもはDMM.comの亀山敬司会長が、アフリカ関係のビジネスに関心を持っておられ、その亀山会長から相談を受けたのがきっかけです。

 注目する市場については、特にインドに限らず、東南アジアや中東など、今後、高い経済成長率が見込める市場はどこも注目なのではないでしょうか。

 こういった経済成長率が高い市場は、言ってみれば“どんなビジネスをやっても成功する可能性が高い”です。規制も緩いことが多く、また市場参加者たちモチベーションも高いことも魅力の一つです。

 また、今日ではモバイルインターネットとSNSの普及によって、レガシーなインフラを持っていることによるアドバンテージが小さくなりつつあります。

 教育システムもインターネット経由で安価に、かつ速く構築することが可能になっていますし、ビジネスのインフラも同様です。

 今なら国家のシステムそのものや、銀行など産業の根っこのビジネスまで押さえてしまうことも可能ではないでしょうか。

Q.介護を苦にした無理心中や、介護離職など介護が社会問題になっています。堀江さんは親の介護に関して、どのようにお考えですか。介護で困っているビジネスマンに対してはどんなアドバイスをしていますか。

ごめん、実はまだ介護の問題に直面していないので
そうなったらそのときに考えればよいだろう、って思ってます

A.私は、現在まだ他にやらなければならないことがたくさんありますし、また経済的余裕もありますから、もし親の介護が必要といったことになったときは、介護の専門事業者などを活用したいと考えています。

 実際のところは、「もしそのような状況になったら、そのときに考えればよいだろう」と思っているので、真剣には考えていません。というのも、現実的にそのような問題が発生してないのなら、考えないほうがむしろ精神衛生上は良いと思います。

 実際に現在困難に直面している人に対しては、問題を切り分けて考えないとないといけないでしょう。

 費用面では介護保険制度をフル活用すべきでしょう。また、各自治体によっても介護のサポートに関する制度が異なっていますし、各事業者も介護関連のさまざまなサービスを展開していますので、それも活用する必要があります。

 介護によって家族全体に負担がかかって、悲劇を呼ぶといったことにならないよう、家族にできること、行政や事業者の力を借りるところ、それぞれ割り切るところは割りきって考えるべきです。