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あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか
【第42回】 2015年12月18日
著者・コラム紹介バックナンバー
津田 久資

この1年「ヒリヒリするような悔しさ」をどれだけ味わいましたか?
[2時間セミナー]思考力が高まる教室(4)

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10月に開催され、大好評を博した『あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか』スペシャル著者セミナー。

即座に100名を超える参加希望者が殺到し、当日には熱気あふれる満席の会場から活発な質問が飛び交った。

好評につき、バージョンアップ版の追加開催が決定した同セミナー(詳細は本記事末尾を参照)に先駆けて、前回行われた講演の様子を少しだけご紹介していこう(最終回/全4回)。

[レクチャー特別公開!!]思考力が高まる教室(全4回)

・第1回 ▶▶▶ ハーバードMBAはなぜ「講義をやらない」のか?

・第2回 ▶▶▶ 凡人が天才から学ぶべき、たった1つのこと

・第3回 ▶▶▶ 伸びない人に共通する「コロンブスの卵」症候群

・第4回 ▶▶▶ (今回)

普通の人はどうしても
アイデアについて「勘違い」してしまう

 「コロンブスの卵」の話をしてきました。
で、ここから僕が何を言いたいのかというと、「凡人というのは、素晴らしいアイデアを目にしたときに『自分もそういうアイデアを出し得た』と勘違いする『厚かましさ』を持っている」ってことなんです。

言い方を変えると、「運悪くたまたま思いつかなかった」「思いついてたけどたまたま実行できなかっただけだ」と思ってしまう。

これはビジネスの現場でも本当に多いですよ。

今回の本(『あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか』)でも書きましたけど、日本のある大手電機メーカーに行ったときにも、こういうことを言っている人がいました。これまた、アップルがつくった携帯音楽プレーヤーのiPodの話です。

 「iPodみたいなプレーヤーって、うちに会社にもアイデアはあったんですけどねえ。先を越されちゃいました」

こんなことを言っているわけです。
……でもですね、おそらくですが、「ない」んですよ、そんなアイデアは。もちろん漠然と考えていた人はいたかもしれない。

でも僕が「本当にあったの? 企画書はあるの?」って聞いても、企画書すら存在していない。

どうも人間っていうのは、素晴らしいアイデアを見ると、「自分もそれを発想できたはずだ」、それどころか「実際に思いついていた」って勘違いしてしまう「おこがましさ」があるんですよね。

まずはそれに気づかないといけない。「発想しえた競合」と「発想しえなかった自分」との間には圧倒的な差があるという事実を見つめて、ヒリヒリとした悔しさを抱かないといけない。

 「運が悪かった」で済ませている限り、そこからはアクションが生まれませんからね。その人はずっと一生そのままです。コロンブスのライバル連中とおんなじ運命だと。

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津田 久資

1958年生まれ。東京大学法学部およびカリフォルニア大学バークレー校経営大学院(MBA)卒業。博報堂、ボストン コンサルティング グループ、チューリッヒ保険で一貫して新商品開発、ブランディングを含むマーケティング戦略の立案・実行にあたる。 現在、AUGUST-A㈱代表として、各社のコンサルティング業務に従事。 また、アカデミーヒルズや大手企業内の研修において、論理思考・戦略思考の講座を多数担当。表層的なツール解説に終始することなく、ごくシンプルな言葉を使いながら、思考の本質に迫っていく研修スタイルに定評があり、のべ1万人以上の指導実績を持つ。 著書に、就活面接本の超定番書『ロジカル面接術』(WAC)のほか、『世界一わかりやすいロジカルシンキングの授業』(KADOKAWA)、『出来る人ほど情報収集はしないもの!』(WAC)、『超MBA式ロジカル問題解決』などがある。


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「あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか」

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