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オヤジの幸福論

確定拠出年金(DC)で金融商品に投資しよう!:投資信託(1)

後藤順一郎 [アライアンス・バーンスタイン株式会社 AB未来総研 所長]
【第48回】 2016年2月18日
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 前回は、確定拠出年金(以下、DC)の資産運用において最も活用されている定期預金と保険商品について説明しました。これらの元本確保型商品は満期まで保有すれば元本割れすることはありませんが、それに頼りっきりになると長生きリスクやインフレ・リスクに対応できない可能性があるのです。そこで今回は、それらのリスクに対応するために必要不可欠な投資信託の特徴について説明いたします。

投資信託の仕組み

 投資信託は少額の資金を多くの人から集めることで、様々な証券に分散投資する仕組みです。一般的に投資をなかなか始められない理由として「お金がない」と言う人が多いのですが、投資信託であれば少額からでも投資を始められます。また「知識がない」という理由も多いですが、投資信託は運用会社が運用をしてくれるため、個々の株式などを見極めるスキルや知識も必要ありません。また「時間がない」という理由も上位に挙げられますが、投資信託であれば投資家に代わってプロが実行するため、時間がない人でも投資ができます。このように投資信託を活用することで、仕事が忙しいオヤジ世代にも投資が可能になるのです。

投資信託の種類

 投資信託は、何に投資するかによって大きくリスクとリターンの特性が異なります。DCにおいては、伝統4資産と呼ばれる日本債券、日本株式、海外債券、海外株式に投資する投資信託がラインナップに入っているのが一般的です。最近では、新興国株式や不動産投資信託(REIT)を対象とした投資信託もラインナップに加えている企業も増えています。また、これらの資産を組み合わせたバランス型の投資信託も多くの企業のDCにおいて採用されています。

 2014年3月末時点のDC全体における残高比率では、日本株式とバランス型が12%と最も多くなっています。バランス型の投資信託は、あらかじめ定められた資産配分を常に保って運用をしてくれる(リバランスをしてくれる)ため、想定と異なる資産配分になることはありません。自分自身で資産配分の管理をできる人は、投資信託をいくつか組み合わせて投資すれば良いのですが、それができない人にとっては、バランス型は有力な選択肢になるでしょう。ちなみに、日本株式が多いのは以前説明した“ホームカントリー・バイアス”(自国の資産を多く持ちたがる傾向のこと)が現れていると言えます。効率的な運用をしたいならば、日本株式にばかり投資しないことです。

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後藤順一郎 [アライアンス・バーンスタイン株式会社 AB未来総研 所長]

慶應義塾大学理工学部 非常勤講師。1997年慶應義塾大学理工学部管理工学科卒業。97年株式会社富士銀行(現 株式会社みずほ銀行)にて、法人向け融資業務に従事。2000年みずほ総合研究所に勤務し、主として企業年金向けの資産運用/年金制度設計コンサルティングに従事。06年一橋大学大学院国際企業戦略研究科にてMBA取得。同年4月アライアンス・バーンスタイン株式会社に入社。共著書に「企業年金の資産運用ハンドブック」(日本法令 2000年)、「年金基金の資産運用-最新の手法と課題のガイドブック-」(東洋経済新報社 2004年)などがある。

 


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年金支給が70歳支給になるかもしれない。公的年金ばかりか企業年金も怪しくなっている。銀行の金利も微々たるもの。平均寿命が延びるほどに老後が不安になってくる。自分で自分を守るためにどうしたらいいのか。オヤジの幸福のために自分年金について教えます。

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