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外資系エリートがすでに始めているヨガの習慣
【第16回】 2015年12月25日
著者・コラム紹介バックナンバー
竹下雄真 [デポルターレクラブ代表]

モテと非モテの違いは「脳力」だった!? 年末年始に脳力アップ

 2014年にマイナビウーマンが、「頭脳明晰な男性と運動神経が抜群の男性、どちらが魅力的か」と女性にアンケートを取っている。それによると、なんと6割以上の女性が頭脳明晰な男性を選んだのである。スポーツマンがモテるのは、学生時代までかもしれない。

 それでは、頭脳明晰になるためには何をすべきなのか。「今さらムリ」と諦める必要はない。近年、ヨガが脳力を高める傾向があると、科学的に解明されてきたのである。(取材・構成:大畠利恵、写真:宇佐見利明)

 

右脳を鍛えると女性にモテる理由

 非モテな男の原因は、非イケメン、太っている、背が低い、禿げている、お金がないと、男性は考えがちです。それは大いなる勘違い。女性が男性に求めているのは清潔感やコミュニケーション力です。

 清潔感といってもいい服を着ていればいいというわけではなく、肌が脂ぎっていたり、顔が皺やシミだらけだったり、毛深かったら女性は敬遠するという話をこの連載でも紹介しました。

 コミュニケーション力とは、話のうまさではなく、共感性です。

 男性は、とにかく共感するのが苦手。オヤジギャグや自慢話をするのではなく、女性の話に共感してうなずく男性が女性にモテるのです。

 たとえば、女性が出勤するときに駅の階段で転んでしまったという話をしたとします。そのとき、「運動不足なんじゃないの」「なんでエスカレーターを使わなかったの?」などと聞く男性は、間違いなくモテません。これは共感してないからです。

「大変だったね、大丈夫?」「人前で転んで恥ずかしかったよね」と共感を示したら、女性はグッとくるわけです。

 男性に共感性が足りないのは、左脳優位の男性脳になっているからだといわれています。

 右脳は、直感や創造性、音楽や空間、感性を司っている脳です。対して左脳は言語や論理的思考、数学や科学、読み書きなどを司る脳。左脳は分析力が優れているのに対し、右脳はつながり力や共感力があるという説もあります。

 右脳を鍛えるために有効なのが、ヨガです。

 2009年にペンシルバニア大学医療センターの医師が行った研究では、ヨガの初心者に、3カ月間毎日1時間のヨガを実践してもらいました。その後、脳をスキャンすると、左脳より右脳の活性化が大きいことが判明したのです。

 また、頭脳明晰になるのなら、左脳を高めたほうがいいと思うかもしれません。しかし、アイデア力や創造力を高めたいのなら、断然右脳。次々にアイデアをひらめく脳になるかもしれません。さらに、右脳は情報を処理するスピードも速いので、現代人にとって必要な働きをしているのです。

ヨガで脳内物質が向上する

 ヨガと聞くと、怪しげだとか、女性が美容のためにやるものというイメージを持っている方は多いでしょう。しかし、ヨガに対して偏見があるのは日本人ぐらい。この連載でも何回かお伝えしたように、世界各国でヨガは男性も普通に取り入れている鍛練法なのです。

 しかも、世界的に有名な指揮者であるヘルベルト・フォン・カラヤンや、ミュージシャンのスティングもヨガに深く傾倒しています。一流の芸術家でさえハマるのは、ただ体が柔らかくなるという効果があるからではないのです。緊張した神経をリラックスさせ、集中力を高めて、最高のパフォーマンスを引き出すためです。

 脳の神経伝達物質の一つに、GABA(ガンマアミノ酪酸)という天然アミノ酸があります。

 このGABAは、抑制性の神経伝達物質。興奮した神経を落ち着かせたり、ストレスをやわらげたり、リラックスさせる働きを持っているのです。強いストレスを感じていると、GABAが不足するといわれています。現代人でイライラしている人が多いのは、GABAが足りないからかもしれません。

 2007年にボストンで発表された研究によると、ヨガを週2回以上行っている人は、GABAが平均27%も上昇したそうです。さらに、ヨガ歴10年の人は47%上昇し、また週5回行っている人は80%も増加して物質の濃度も2倍近かったといいます。

 他の研究では、ヨガの初心者でもGABAが大幅に上昇し、ウォーキングの実践者よりも高かったそうです。GABAが増加することで不安が軽減し、気分が向上したのだとか。

脳力をアップして10歳若返る

 脳力は年と共に衰えていくと考えられています。しかし、最近の研究ではいくつになっても脳は鍛えられることが分かってきました。

 とはいえ、一時期流行った脳トレのゲームをやれば鍛えられるわけではありません。

 体やメンタルと同じように、脳を自分で鍛える「ブレインフィットネス」が注目されています。これは運動や食事、人間関係やストレスなど、さまざまな側面から脳をグレードアップする方法です。このなかに、瞑想も重要な要素として入っているのです。

 ブレインフィットネスでは、瞑想によってストレスを管理し、回復力をアップするとされています。これは深くてゆっくりした呼吸を行うことで、自律神経をコントロールするから。神経をリラックスさせる副交感神経の働きが活発になり、興奮や緊張などのストレスによる症状を軽減できるのです。その効果により、集中力も増すのでしょう。

 瞑想することで学習や記憶、感情調整にかかわる脳領域を増加させるトレーニングもあります。これは「マインドフルネスに基づくストレス低減法」と呼ばれ、アメリカでは医療施設で実践され、グーグルやインテルでは社員研修で導入されているのです。

 9年間、瞑想を続けた20人の脳のデータをまとめたアメリカでの研究によると、背内側前頭前野(はいないそくぜんとうぜんや)が発達する傾向があったそうです。この部分は、人や他人の心を客観的に見る機能があるとされています。瞑想を続ければ、客観視する能力がアップすると考えられます。

 現代のビジネスマンにとってヨガが必要な理由が、わかってきたのではないでしょうか。体が資本のビジネスマンが健康体になれるのはもちろんのこと、脳も鍛えられるのです。脳力が高まれば仕事ができる男だとみなされ、出世も夢ではなくなるでしょう。女性にも注目されるようになり、人生いいことだらけになるはずです。

 それでもヨガをやらないなら、今話題の「下流老人」への道を歩んでいるといっても過言ではないはず。「上流老人」を目指すのなら、今が最後のチャンスかもしれないのです。

このポーズができれば一流になれる

 連載の最後でご紹介するのは、「三角のポーズ」。これは自分の力を過信して、思い上がりそうになったときにぜひ試してほしいポーズです。

 一流を目指す人間にとって、慢心は敵です。昇格した途端、部下を見下したような態度を取って高慢になったり、仕事の手を抜く人は少なくありません。
しかし、そういう人は短期的に成功しても、長期的には難しいと思います。一流の人ほど、謙虚で仕事にも真剣に取り組み、自己の鍛練を怠りません。

 三角のポーズは第3のチャクラを活性化させます。第3チャクラを意識する事によって、強くなりすぎた自我を抑え、信頼や理性を見出します。そのためには、全ての活力を司る第1チャクラ、感情や対人関係を司る第2チャクラを整える事が大切です。三角のポーズは第1チャクラ、第2チャクラ、第3チャクラを連動させて動かすポーズなのです。

 このポーズは見た目以上に体のいろいろな部分を使っています。

 首を正しい位置で動かすことにより、首まわりの筋肉の強化とストレッチを同時に行うことができるため、首こりの緩和や予防となります。頚椎ヘルニアなどの方は顔を正面(胸と同じ方向)で行うことで、首に負担をかけずに行えます。

 さらに胸を開いて上向きに回すことで、上半身を大きく動かすので、ぎっくり腰などの腰周りの怪我の予防にもなるのです。疲労回復やストレス解消にもなるので、年末年始からぜひやってみてください。

(1)まっすぐに立ち、鼻から息を吸いながら両足を左右に開きます(1メートル程度)。つま先の向きは、右足はかかとを軸に90度外側、左足はかかとを軸に30度~45度内側に向けます。
(2)両腕を肩の高さまで床と平行に上げます。両手をそのままキープし、鼻から息を吐きながら右鼠蹊部(みぎ・そけいぶ)を引き入れ、左に腰をスライドすることで、右に上体が傾きます。左手は天井に向かってピンと伸ばし、目線は左手の先に移しましょう。このとき、上体は前に伏せないこと。おへそが正面を向くように起こして両脇腹を伸ばします。
(3)この姿勢のまま5呼吸、鼻から吸って吐いてを繰り返します。
(4)吸う息に合わせて上体を起こします。次は左側で同じようにストレッチしましょう。
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竹下雄真 [デポルターレクラブ代表]

1979年3月26日神奈川県出身。早稲田大学大学院修了。アメリカシアトルでパーソナルトレーナー研修に参加。帰国後、フリーのパーソナルトレーナーを経て、都内パーソナルトレーニングジムでマネージャーパーソナルトレーナーとして、多くの著名人やスポーツ選手、芸能人の肉体改造に携わる。退社後、大手広告代理店に在籍し、街づくりなどのソーシャルメディアやイベントを担当。その後、独立し株式会社ポジティブを設立。会社経営の傍ら、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科スポーツマネジメントコースでスポーツビジネスを学び、スポーツ修士課程を修了。2011年5月西麻布にプライベートパーソナルトレーニングジム、デポルターレクラブをオープン。2014年よりデポルターレヨガを開始。経営者や外資系ビジネスマン、政治家、プロ野球選手、F1選手も通う人気のプログラムとなっている。


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