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転職で幸せになる人、不幸になる人 丸山貴宏

自分の功績を盛る「アレはオレがやった」は逆効果!

丸山貴宏 [株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役]
【第29回】 2015年12月28日
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「アレオレ詐欺」が面接で多発する不思議

あなたの「アレオレ詐欺」、面接官は見抜いています

 たくさん面接をしていると、世の中やその業界のなかで誰もが知っているサービスや製品について、「私があのサービスを立ち上げました」「あの製品をつくったのは私です」と言う人に出会うことがあります。

 それが本当なら「凄い人材がやってきた!」ということになりますが、面白いのは同じ主張をする別の人がけっこう現れたりすることです。ある有名なウェブサービスについて「私がつくりました」と言う人は100人いるという話もあります。実際、そのうち3人は私の直接の知り合いです。

 では3人のうち2人はウソをついているのかというと、そんなことはありません。1人は最初の企画をつくり、会社の承認を得てサービスの道筋をつくった人。もう1人は実際にサービスを構築した人。最後の1人は当初、たいしたことのなかったサービスをきちんと使える水準に引き上げた人で、3人それぞれ「私がつくりました」と言っても差し支えない関わり方をしているのです。

 逆に自分を大きく見せるため、プロジェクトにほんのちょっと関わっていただけで「アレはオレの仕事」と言うような人もいます。これを「アレオレ詐欺」といいます。この詐欺に引っかかるのを防ぎ、正味のところを評価するために、面接する側は「私が立ち上げた」という言葉の内実を確認することになります。

 本当にその立ち上げに関わっていたのか。関わっていたとしたらプロジェクトでどんな役割を果たし、どんな貢献をしたのか。この過程でたいていのアレオレ詐欺は見抜かれます。みんなで立ち上げた仕事をさも自分1人でやったかのようにいう人もいますが、話を盛り過ぎる行為はしてはいけません。

 ただし、自分を大きく見せるためではなく、圧倒的に当事者意識が強いために本気で自分がそのサービスを立ち上げたと思い込んでいるケースもあります。当事者意識の強さは会社にとって歓迎すべき要因なので、このタイプの人はまた別の評価になります。

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丸山貴宏 [株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役]

1986年滋賀大学経済学部卒業後、リクルート入社。7年間人事担当採用責任者として新卒、中途、留学生、外国人など多岐にわたる採用を担当し同社の急成長を人材採用の側面から支える。退職後現社を設立。リクルートで実践した「企業力を超える採用」の実現のため1000社を超える顧客にそのノウハウを提供、さまざまな分野の支援を実現。また個人へのキャリアコンサルティングは1万名を超え、「個人の本気に火をつける」面談には定評がある。49歳。1963年生まれ、いて座。

 


転職で幸せになる人、不幸になる人 丸山貴宏

35歳以上の転職がもはや当たり前の時代になり、これからはより多くの人が転職を意識することになる。しかしそのときに「転職の作法」を全く知らないがために、失敗し続けてしまっては本末転倒だ。この連載では、失敗した人を具体的な事例として出しながら、何が悪かったのか2万人を見てきた転職コンサルタント丸山貴宏の視点で一刀両断。成功へと導く手助けをします。

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