面接が始まると、自己PRを盛る誘惑にかられる学生が出てくる。それではうまくいかないことは過去に紹介した通りだが、中には無意識に盛ってしまう学生がいる。本人は事実を言っているつもりなので気付きにくい。この落とし穴にはまらずに済むにはどうしたらいいだろうか。

面接で「事実」を正直に
伝えたつもりなのに玉砕?

 自分のことをアピールしようと必死になると、落とされてしまう人が多い。

 そうならないためにも、
「等身大の自分で面接をしよう」
「自分らしく自分を伝えよう」

とアドバイスをすることが多い。

第2回の連載でも述べたとおり、自己PRを盛ったところで、採用側にはバレバレだ。
 虚勢を張ってしまうと、空回りしてしまう。
 だからといって謙虚過ぎては、媚びた印象を与える。

 難しいと感じるかもしれないが、面接を突破するためには、等身大の自分を語り、面接官と心を通わせること。
 ありのままの自分を伝えて「一緒に仕事をしたい」と思ってもらう。
 それが面接だと僕は思っている。

 あと、もう一つ気をつけたいことがある。
 それは「自分では事実を正直に話しているつもりだけれど、実はまったく等身大ではない」というケースだ。これで落とされると、「なぜ自分はダメだったのか」が見えにくい。
 で、「やっぱりPRは盛ったりウソをついたほうがいいのか」となり、そのまま迷走しながら面接に落とされ続けてしまう学生もいる。

 次ページからの具体例を読んでもらうと分かると思う。
「事実」と「等身大」も実は違うということを。
 さっそく見ていこう。