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三谷流構造的やわらか発想法

ハーレーでもらい事故。過失ゼロ被害者は結構大変!

三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]
【第129講】 2016年1月7日
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300kgのバイクで転んだらどうなるか

 2015年末の第128講「ハーレーダビッドソンの客はなぜ乗らずに買うのか」は、独自コミュニティとスタイルの価値を説いたものでしたが。その甲斐あってか、一部の、しかし日本中のハーレーファンから多くの「いいね!」をいただきました。その数なんと1600!

 新年はその勢いのままに、私がちょうど8年前の1月に遭遇した、「経済的全損事故」についてのお話を。

 2008年1月末、公道上、バイク(ハーレーVRSCD ナイトロッド07年式)で転倒しました。

 時速約60km。片道3車線道路(国道246号線)の左車線を通行中、右前方の車がいきなり車線変更し、私の前に躍り出ました。逃げる場所もなかったので、反射的に前後輪フルブレーキ。そして直後に転倒。前輪がロックしての典型的な転倒です。

私は秒速16m強で路面を滑り始めます。幸いにも前や横に放り出されることなく(*1)、地面を滑走するバイクの真後ろを真っ直ぐに転がり続けました。バイクは私の10m前を、左側面を下にして、ゆっくり回転しながら高速滑走状態。質量300kgの物体は、そう簡単には止まりません。大きな火花を2本、高く舞い上げながら滑り続けるそれは、とってもキレイでした。

 そんなことを思いながら、私自身の滑走は最後、回転運動へと変わり、ゴロゴロ2回転。

 ようやく停止した後、路上で「しばらくこのままでいたいなぁ」などと考えましたが、そんなことをしていたら後続車に轢かれるかも知れません。よろよろ路肩に歩き、座り込みました。

 でもその前に確認していたのは、私の目前に進路変更してきた車の所在。まさか、行っちゃわないよなあ。私の前方50mくらいでその車のブレーキランプが付いたときは一安心。車種が新しめのBMWであることを確認してまた安心しました。保険は大丈夫そうだねえ。

*1 前ならバイクに、右なら後続車に、左ならガードレールに激突していた。

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三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]

1964年大阪生まれ、福井育ち。小1のとき読書と読みかじりを人に教える快感に目覚め、駿台予備校では教えることの技術に衝撃を受ける。東京大学 理学部物理学科卒業後19年半、BCG、アクセンチュアで戦略コンサルタントとして働く。2003年から06年までアクセンチュア 戦略グループ統括。途中、INSEADでMBA修了。
2006年から教育の世界に転じ、社会人教育と同時に、子どもたち・親たち・教員向けの授業や講演に全国を飛び回る。「決める力」「発想力」と「生きる力」をテーマに毎年8000人以上と接している。現在K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院 主任教授(MBAプログラム)の他に、早稲田大学ビジネススクール、グロービス経営大学院、女子栄養大学で客員教授、放課後NPO アフタースクール及びNPO法人 3keys 理事を務める。永平寺ふるさと大使。
著書多数。『一瞬で大切なことを伝える技術』(かんき出版)は啓文堂書店2012ビジネス書大賞、『経営戦略全史』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)はダイヤモンドHBRベスト経営書2013第1位、ビジネス書大賞2014大賞、『ビジネスモデル全史』(同)はHBRベスト経営書2014第1位となった。
HPは www.mitani3.com

 

 


三谷流構造的やわらか発想法

発想法ってなんのために存在するのでしょう? ヒトと違うアイデアや答えを出すためです。統計的に有意な戦略なんて、定義により無価値ですし、統計的に正しい発想法なんてあるわけがありません。発想に「普遍性」や「高確率」を求めるなんてそもそも矛盾しているのです。発想法も、然り。これまでと違うものを生み出すには、新しい発想法がいま求められているのです。

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