ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
モビリティ羅針盤~クルマ業界を俯瞰せよ 佃義夫

あの東京モーターショーに負けない
東京オートサロン人気の“なぜ”

佃 義夫 [佃モビリティ総研代表]
【第21回】 2016年1月15日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

「東京オートサロン」はなぜ
これほど注目を集め始めたか?

自動車メーカー各社もカスタマイズカーやコンセプトカーを出展する。写真はトヨタの「TOYOTA S-FR Racing Concept」Photo:TOYOTA

 2016年の幕開けと共に、海の向こうの米国デトロイトで北米オートショーが11日から開催されているが、日本では15日から幕張メッセで「東京オートサロン2016」が開催される。

 東京オートサロンとは毎年、年明けに開催される自動車ショーだが、近年国内自動車メーカーが国内市場調査を兼ねてカスタマイズカー、コンセプトカーを積極的に出展するようになり、今や日本で開催される自動車ショーでは1日あたりの来場者数で東京モーターショーを上回るイベントとなっている。

 今回で34回を数える「東京オートサロン」は、国内自動車メーカーからトヨタ自動車、本田技研興業、日産自動車、マツダ、スズキ、富士重工業、ダイハツ工業、三菱自動車工業、日野自動車の9社が出展し、輸入車はメルセデス・ベンツ日本、フォルクスワーゲングループジャパン、ビーエムダブリュー、アウディジャパン、ルノージャポン、エルシーアイ(ロータス)で輸入車からフォルクスワーゲンが初出展する。出展者447社、出展車両数880台、ブース総数4265小間と、過去最高の出展規模となる。

 昨年10月29日から11月8日まで東京ビッグサイトで開催された東京モーターショーは、自動運転などの新たな技術進化で話題を集めたが、残念ながら11日間の来場者数は81万2500人と前回の90万2800人から1割ほど減少した。東京モーターショーが日本の自動車技術を世界に発信する場への位置づけを強めている昨今、この東京オートサロンは自由にクルマの楽しみを実感するイベントとして人気を集めているのだ。

 来場者も家族連れや若者のカップルといった光景が多く見られるようになり、かつての東京モーターショーのような雰囲気となって、ここ2~3年の東京オートサロンは毎回、来場者数を更新する盛り上がりを見せている。必然的に自動車メーカーやアフター業界関係者が国内自動車市場の活性化を促進させるイベントとして、より力を入れるトレンドを示して注目されている。

 東京オートサロンは、1963年に東京・晴海にあった東京国際見本市会場で「東京エキサイティングカーショー」として開催されたのが、第1回目となる。その後、毎年開催され1987年に「東京オートサロン」に改名。1997年の第15回から有明の東京ビッグサイトに会場を移し、さらに1999年の第17回から幕張メッセに移り、今回で第34回の開催となる。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

佃 義夫[佃モビリティ総研代表]

つくだ・よしお/1970年、創刊86周年(2014年2月時点)の歴史を持つ自動車産業日刊専門紙『日刊自動車新聞社』入社、編集局に配属。自動車販売(新車・中古車)・整備担当を皮切りに、部品・物流分野を広域において担当した後、国土交通省・経済産業省など管轄官庁記者クラブ、経団連記者クラブ(自工会分室)と、自動車産業を総合的に網羅し、専任担当記者としてのキャリアを積む。その後、該当編集局内における各分野のデスク・論説担当編集局次長を経て、出版局長として自動車産業オピニオン誌『Mobi21』を創刊。以降、取締役編集局長・常務・専務・代表取締役社長を歴任。45年間の社歴全域で編集・出版全体を担当、同社の「主筆」も務める。日刊自動車新聞社を退任後、2014年に「佃モビリティ総研」を立ち上げ、同総研代表となる。


モビリティ羅針盤~クルマ業界を俯瞰せよ 佃義夫

「自動車」から「モビリティ」の時代へ――。クルマ業界が変貌を遂げつつあるなか、しのぎを削る自動車各社。足もとで好調を続けるクルマ業界の将来性と課題とは、何だろうか。日本の自動車産業・クルマ社会をウオッチしてきた佃義夫が、これまでの経験を踏まえ、業界の今後の方向・日本のクルマ社会の行方・文化のありかたなどについて、幅広く掘り下げ提言していく。

「モビリティ羅針盤~クルマ業界を俯瞰せよ 佃義夫」

⇒バックナンバー一覧