一流ビジネスパーソンや企業のトップが研修に通うほど、リーダーシップや説得力をもたらすのに「声」は重要視されています。性格や習慣をすぐに変えることはできませんが、声はすぐに変えられます。そして、声の改善で仕事の成果が上がることが科学的に実証されているのです!
今回、250社超の研修実績、3万人が受けた声のビジネス研修を読んで学べるボイスレッスンとして1冊にまとめました。新刊『「話し方」に自信がもてる 1分間声トレ』より、「1分間声トレ」を動画付きで紹介します。

2月10日(水)、出版記念セミナー開催決定!

声にも準備運動が必要です!

 話す言葉に強弱をつけたり、声の高さを変えたり、あるいはスピードを変化させたりすることを「抑揚」といいます。

 話すときに抑揚をつけると、相手を引き込むような魅力ある話し方ができます。

 反対に、話し方に抑揚がないと、単調でぶっきらぼうな印象になり、感情が相手に伝わりづらくなってしまいます。

 普段の会話において、ことさら抑揚を意識する必要はないのかもしれませんが、日頃から抑揚のない話し方をしている人が、いざプレゼンや商談などの場面で、抑揚のある話し方をしようとしても、なかなかできるものではありません。

 体でも、普段使っていない筋肉を突然使おうとしても、なかなか力が発揮できないものですが、声もそれと同じなのです。

 いろいろな高さや強さの声を出すには、その声を出すための声帯を鍛えておく必要があります。声帯のいろいろな部分を動かすための準備運動をしましょう。

幅広い音域を出せるようにする

(1)胸の前で両手のひらを合わせて、左右の手をお互いに少し押す。
(2)「あ―あっ、あ―あっ、あ―あっ、あ―あっ、あ―あっ」と同じ音で5秒かけて声を出す。
(3)「あ―あっ」×5回を1セットとして、普通の声、低い声、高い声でそれぞれ1セット×2回ずつ行う。

 大事なのは、後半の「あっ」で切れよく発声すること。

 このときにグッと声帯が締まりながら振動することで、声帯が鍛えられます。

 すぐにできる簡単なトレーニングですから、前回の「消防車サイレン」と続けて朝起きたときにやってみてください。

 胸の前で両手を合わせるのは、私がお世話になっている東京医科大学病院耳鼻咽喉科の渡嘉敷亮二先生に教えてもらった方法です。

 このポーズを取ることで肩の周りに力が入りにくくなるので、リラックスして腹から声を出すことができます。

 渡嘉敷先生によれば、声帯の筋肉も年齢とともに老化するそうです。

 声帯が老化すると筋肉が収縮しにくくなり、きちんと締まらなくなって、空気が漏れてしまいます。

 声帯の老化によって、高い声が出にくくなったり、声がかすれたりすることにもなります。

 いつまでも若々しい声でいるためにも、普段から声帯をなるべく使うようにしましょうね。