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成功する人の考え方
【第16回】 2016年1月26日
著者・コラム紹介バックナンバー
加地太祐 [経営者、陽明学者]

不誠実な人間は自分にさえ嘘をつく

新年を迎えて「今年こそは人生を変えたい」「夢を実現したい」と思う人は多い。しかし、一体どれだけの人がその実現に向け努力しているだろうか。現役の経営者で陽明学者の加地太祐氏は、「成功するためには、何より実践が大事」と説く。本連載では、そんな加地氏の初の著書成功する人の考え方』(ダイヤモンド社より1月16日に発売)の内容をベースに、これまでの人生を変えて、成功をたぐり寄せるためのポイントをお伝えしていく。企業がらみの不祥事や事件、事故があとを絶たない。なぜ、繰り返されるのか? 失敗や過失は、その人間の考え方からはじまる。

良心の意見を押し殺す

 僕は、後輩や学生に成功するために必要なことはなんですか、などの質問をされる。

 その時に必ず答える言葉がある。それは、

「成功するためには誠実であること」

 僕がいう誠実とは、良心を判断基準に、私利私欲に流されず、約束を守り、真心をもって他人と接するということだ。

 成功する人は、ある種の明確な善悪の基準を持っている。

 そして、この基準を大切に、忠実に守ろうとする。

 例えば、キミがある欠陥商品を手に入れてしまった。この商品の欠陥は、まだ誰にもバレてはいない。もし、今の段階ですべてを売却することができれば、少なくとも自分の損害はなくなる。こんな状況に立たされたとき、キミはどんな判断をくだすだろうか。

 人間には、必ず良心がある。

 それはこの判断をくだすときにも働いていて、心の中で言ってくる。

 「この商品に欠陥があるのなら、他人に売ってはいけない」

 しかし、現実を考えると、この商品のお陰で何千万円も損失する可能性がある。どうする。

 不誠実な人間は、自分の良心からの意見を無視して、黙って販売する選択肢を選んでしまう。

 食肉や生産地の偽装問題などを起こす人達も、成功する人と同様に良心は持っているが、自分に対して、嘘をついてしまう。

 良心というのは、人間が持ち合わせた宝だ。

 何か判断をしようとしたとき、その考えでいいの? 

 そんな人間を目指していたの? 

 この先にキミの成功はあるの? と問いかけてくる。

心が誠実な人間は判断を間違わないし、そんな人間の周りには多くの協力者が集まるのだ。

 著者のフェイスブックサイトはコチラ→https://www.facebook.com/seikousuru/

孟子の性善説と陽明学

 僕が事業で仲間を集めるとしたら、能力よりも信頼できる人を集めようとする。

 なぜなら、いくら優秀であっても、不誠実で裏切られる人間であれば、前を向いて努力できないからだ。

 また、この考え方は社員側にとっても同様である。

 キミを信じて共に歩んだとしても、キミが裏切るような人間性であれば、社員も努力はできないものだ。

 だから僕は自分の人間観を高めるために、親しくなった友人に限って孟子や陽明学の話をする。

 読者にこれらを強要する訳ではないが、成功する人にとってとても大事なエッセンスが含まれている。

 これらの学びは、キミの魂を奮い立たせる爆発力を兼ね備えている。

 例えば、孟子の性善説の骨子となる「惻隠の情」だ。

 すべての人間は誰かを思いやり、可哀想だと思う心を持っていると孟子はいう。

 例えば、井戸の縁によちよち歩きの幼い子どもが今にも落ちそうになっているとき、どんな人間でも急いで駆け寄り、子どもを助けようとするものだと言っている。

 それはどんな悪人でも同じ気持ちがあり、それが人間の共通する心だという。

 孟子の性善説の系譜から繋がる陽明学もオススメする。

 吉田松陰や坂本龍馬、西郷南州などが感銘を受けて学んだ実践哲学であり、先述した「知行合一」も陽明学から生まれた言葉なのだ。

加地太祐(かじ・たいすけ)
1976年大阪生まれ。株式会社aim代表取締役。
阪南大学高等学校中退後、溶接工に。その後、サラリーマンになり英会話スクールに通うが、1年後の2004年に通っていた英会話スクールが倒産。当時の従業員に「給料を数ヵ月もらわぬままオーナーが失踪したので助けてください!」と生徒なのに相談される。月商18万円で家賃支払いが23万円と大赤字なのにもかかわらず、「可哀想だから」と400万円を借金して援助し、サラリーマンを続けながら思いがけずオーナー経営者になる。
しかし、3ヵ月で資金がなくなり、助けてと言った従業員も退職。その後、英会話スクールの経営を実弟にまかせるが、1年後に病死する。この人生のどん底のときに安定したサラリーマンを辞め、給料の出ない英会話スクール経営1本に絞る。その後、NOVAが倒産し英会話教師だった外国人失業者があふれた。彼らを黙って見過ごせないと、生徒が増えたわけでもないのに日払いで外国人を雇う。この行動が新聞に紹介され、それがもとで生徒数が飛躍的に増え、以後、順調に業績を伸ばす。
2015年2月6日、交通事故に合い5日間意識不明に。6日目に目覚めたとき、「このまま死んだら僕はこの世界に何も残していないことになる」と愕然とする。
それがきっかけで、スタッフや愛する娘たちに残せるのは「言葉しかないのだ」と悟り「成功する人の考え方」の連載をスタート。純粋に言葉の力を試すために名前をふせたままスタートするも幸運にも支持を得て開始8ヵ月で3万いいね!を突破。月間リーチ数250万人の人気ウェブサイトに成長する。年間1000人以上の経営者と対話し、会社経営を行う傍ら、1人でも多くの成功者を世に出したいと、日夜、記事の執筆に精力を注いでいる。山田方谷を学ぶ実践塾「方谷 塾」塾頭、陽明学者。
所属団体 
・盛和塾<大阪> 世話人。稲盛和夫の経営者塾世話人
・EO Osaka<Entrepreneur Organization> 理事。アメリカに母体を持つ経営者団体。年商100万ドル以上の経営者が集まる団体
成功する人の考え方HP http://ekusia.com/
フェイスブックページ  https://www.facebook.com/seikousuru/
 

※次回は、1月27日(水)に掲載します。

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かじ・たいすけ/1976年大阪生まれ。株式会社aim代表取締役。
阪南大学高等学校中退後、溶接工に。その後、サラリーマンになり英会話スクールに通うが、1年後の2004年に通っていた英会話スクールが倒産。当時の従業員に「給料を数ヶ月もらわぬままオーナーが失踪したので助けてください!」と生徒なのに相談される。 月商18万円で家賃支払いが23万円と大赤字なのにも関わらず、「可哀想だから」と400万円を借金して援助し、サラリーマンを続けながら思いがけずオーナー経営者になる。
しかし、3ヶ月で資金がなくなり、助けてと言った従業員も退職。その後、英会話スクールの経営を実弟にまかせるが、1年後に病死する。 この人生のどん底のときに安定したサラリーマンを辞め、給料の出ない英会話スクール経営1本に絞る。 その後、NOVAが倒産し英会話教師だった外国人失業者があふれた。 彼らを黙って見過ごせないと、生徒が増えたわけでもないのに日払いで外国人を雇う。 この行動が新聞に紹介され、それがもとで生徒数が飛躍的に増え、以後、順調に業績を伸ばす。
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 ・盛和塾<大阪> 世話人 稲盛和夫の経営者塾世話人
 ・EO Osaka<Entrepreneur Organization> 理事 アメリカに母体を持つ経営者団体。年商100万ドル以上の経営者が集まる団体

 


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いつの時代も変わらない、成功をめざす人が身につけたい思考と行動の原理原則とは何かを、経営者であり、陽明学者でもある著者がやさしく語りかける。フェイスズックで月間リーチ数250万を超える人気コラムの作者がダイヤモンド・オンラインの読者に特別に贈る人生を変えるヒント。

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