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週刊・上杉隆

自らの賄賂疑惑に沈黙するマスコミに、
大相撲賭博を糾弾する資格はあるか

上杉 隆 [(株)NO BORDER代表取締役]
【第131回】 2010年6月24日
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 きょう、全米オープンゴルフの取材から帰国してみると、日本は相撲報道一色になっていた。

 さすがに国技、相撲への関心は高いと思えばいいのだろうが、その内容はあまりに悲しくお粗末なものである。

 力士や親方が関与したとされる野球賭博の実態は、日を追うごとにひどいことになっている。65人が自らの関与を申告し、30人あまりの力士が実際に賭博を行っていたと白状したのだ。

 汚染は広がり、もはや自浄作用が効かない状況になっている。それでだろう、日本相撲協会理事会は、諮問機関として特別調査委員会を立ち上げることを決定したようだ。

 犯罪を「犯罪者」が裁くようなことになれば、当然に真相究明は望めない。その点からも、内部調査の後にこのような形で外部に調査を委ねることになったことについては、まずは一定の評価をしたい。

メディアがそこまで
騒ぐほどのことなのか

 大体において、三役などの一部力士たちを除けば、相撲取りは総じてヒマだ。仮に、時間を持て余すあまりに、このような悪行に手を染めることになってしまったとしたら、問題は根深い。

 悪しき慣習を断ち切るためには業界全体の努力が必要だ。再発の防止は相撲協会だけの力で行えるものではない。

 文科省、メディア、そして相撲ファンも含めて、不断の監視の目が不可欠になる。

 それにしても、ここ1、2週間の新聞やテレビの報道はあまりにひどすぎる。あたかも、この賭博事件が、稀にみる重大極悪犯罪の発生のような扱いである。

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上杉 隆 [(株)NO BORDER代表取締役]

株式会社NO BORDER代表取締役。社団法人自由報道協会代表。元ジャーナリスト。1968年福岡県生まれ。都留文科大学卒業。テレビ局記者、衆議院議員公設秘書、ニューヨーク・タイムズ東京支局取材記者、フリージャーナリストなどを経て現在に至る。著書に『石原慎太郎「5人の参謀」』 『田中真紀子の恩讐』 『議員秘書という仮面―彼らは何でも知っている』 『田中真紀子の正体』 『小泉の勝利 メディアの敗北』 『官邸崩壊 安倍政権迷走の一年』 『ジャーナリズム崩壊』 『宰相不在―崩壊する政治とメディアを読み解く』 『世襲議員のからくり』 『民主党政権は日本をどう変えるのか』 『政権交代の内幕』 『記者クラブ崩壊 新聞・テレビとの200日戦争』 『暴走検察』 『なぜツイッターでつぶやくと日本が変わるのか』 『上杉隆の40字で答えなさい~きわめて非教科書的な「政治と社会の教科書」~』 『結果を求めない生き方 上杉流脱力仕事術』 『小鳥と柴犬と小沢イチローと』 『永田町奇譚』(共著) 『ウィキリークス以後の日本 自由報道協会(仮)とメディア革命』 『この国の「問題点」続・上杉隆の40字で答えなさい』 『報道災害【原発編】 事実を伝えないメディアの大罪』(共著) 『放課後ゴルフ倶楽部』 『だからテレビに嫌われる』(堀江貴文との共著)  『有事対応コミュニケーション力』(共著) 『国家の恥 一億総洗脳化の真実』 『新聞・テレビはなぜ平気で「ウソ」をつくのか』 『大手メディアが隠す ニュースにならなかったあぶない真実』


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