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カードから電子マネーまで、市場は飽和状態?
終わらない「ポイントサービス協奏曲」の行方

友清 哲
2010年6月25日
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今や、買い物さえすれば何らかのポイントが付く時代。サービスの活用法によっては、ショップから発生するポイントとクレジットカードのポイントが二重に付与される「大盤振る舞い」も珍しくない。不況による販売減や安売り競争で疲弊し、集客のために手を変え品を変えポイントサービスを捻出する業者も多い。巷に溢れるポイントサービスは、新たなビジネスを創出する可能性を十分秘めている。しかしその一方で、サイフにポイントカードが溢れて「もうお腹いっぱい」という消費者も少なくないだろう。ポイントサービスからは、「単純な値引きはしたくない」という業者の思惑も透けても見える。ここにきてますます激化する「ポイントサービス競争」の現場をリサーチする。(取材・文 友清 哲、協力/プレスラボ)

あまりに増えて収集がつかない!
サイフから溢れるポイントカードの山

 「もうこれ以上カードを増やしたくないので、申し込みは結構です」

 明らかにおトクな特典を目の前にぶら下げられているのに、店頭で思わずそう断ってしまうことがしばしばあるのは、筆者に限ったことではないだろう。サイフを圧迫するカード類に辟易とする向きは、少なくないはずだ。

 家電量販店、ドラッグストア、衣料品店、コンビニ……etc。今やどんな店でも、買い物さえすれば何らかのポイントが付く時代である。

 購入金額に応じたポイントバックが実利的であるのは間違いないが、油断すればどんどん増えていくポイントカードを前に、消費者は「利益」と「サイフのキャパシティ」を天秤にかける習性が身に付いている。

 ちょっと買い物に出かけるだけでも、あらゆるカード類を持ち歩かなければならない煩雑さに加え、うっかり持たずに買い物をすると、店舗の捺印がされたレシートがサイフに残る。「確かにおトクなんだけど、もうちょっと便利にできないの?」といった声を聞くようになって久しい。

 景気は回復基調にあるとはいえ、今回の大不況の影響で、どの企業もまだまだ利益は厳しい。アパレル、家電、外食をはじめ、これ以上「安売り競争」についていけない業者は、実際の商品価格を下げずにポイントでお客を囲い込もうと躍起である。

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