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週刊・上杉隆

全国選挙区で肌で感じた自民への失望、
そして民主圧勝への熱狂の不在

上杉 隆 [(株)NO BORDER代表取締役]
【第91回】 2009年8月27日
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 「どぶ板選挙」という言葉がある。選挙区の路地裏の一本一本まで歩き、支持を集める手法だ。辻立ち、ミニ集会を繰り返し、演説会場ではすべての聴衆と握手する。

 選挙中でなければ、もちろん戸別訪問も行う。そうしたことで有権者とじかに接し、政治家としての肌感覚を養う。ある意味、選挙活動は政治家の最高の学校にもなる。

 選挙だけではない。それはあらゆることに共通する。なにより現場に入ってみないとわからないことは多いものだ。

 今回の総選挙で、筆者は日本中の全選挙区の踏破を企図した。「週刊文春」の企画によるもので、きょう(8月27日)、その最終回の記事が掲載された号が発売される。

 もちろん、当地を単に訪問するだけではない。選挙区ごとに各選挙事務所を訪ね、秘書やスタッフにインタビュー、演説会場や街頭演説があれば、後援会支持者や聴衆らに話を聞く。

 告白すれば、この3週間ですべての選挙区を回り切ることはできなかった。だが、沖縄県を除く全都道府県を訪問、なにより、個別選挙区の事情を皮膚で感じることができたのが大きかった。

多くの有権者が持つ
自民党への懲罰的な意識

 猛暑の中のいわば「どぶ板取材」は楽ではない。300小選挙区、自民・民主の事務所の数を考えれば500ヵ所を超える。すべてを回ろうと計画したことから、一事務所の滞在時間は15分程度だ。

 それでも、東京のエアコンの効いた部屋に居ては決して知りえないことを知ったのは大きかった。

 たとえば、選挙戦序盤、メディアは、民主党への風が吹いていると伝えていた。ところが、現場を歩いているとそんな風は一向に感じない。確かに演説会場にいけば、多くの聴衆は集まっている。にもかかわらず、熱気のようなものは一切ないのだ。

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上杉 隆 [(株)NO BORDER代表取締役]

株式会社NO BORDER代表取締役。社団法人自由報道協会代表。元ジャーナリスト。1968年福岡県生まれ。都留文科大学卒業。テレビ局記者、衆議院議員公設秘書、ニューヨーク・タイムズ東京支局取材記者、フリージャーナリストなどを経て現在に至る。著書に『石原慎太郎「5人の参謀」』 『田中真紀子の恩讐』 『議員秘書という仮面―彼らは何でも知っている』 『田中真紀子の正体』 『小泉の勝利 メディアの敗北』 『官邸崩壊 安倍政権迷走の一年』 『ジャーナリズム崩壊』 『宰相不在―崩壊する政治とメディアを読み解く』 『世襲議員のからくり』 『民主党政権は日本をどう変えるのか』 『政権交代の内幕』 『記者クラブ崩壊 新聞・テレビとの200日戦争』 『暴走検察』 『なぜツイッターでつぶやくと日本が変わるのか』 『上杉隆の40字で答えなさい~きわめて非教科書的な「政治と社会の教科書」~』 『結果を求めない生き方 上杉流脱力仕事術』 『小鳥と柴犬と小沢イチローと』 『永田町奇譚』(共著) 『ウィキリークス以後の日本 自由報道協会(仮)とメディア革命』 『この国の「問題点」続・上杉隆の40字で答えなさい』 『報道災害【原発編】 事実を伝えないメディアの大罪』(共著) 『放課後ゴルフ倶楽部』 『だからテレビに嫌われる』(堀江貴文との共著)  『有事対応コミュニケーション力』(共著) 『国家の恥 一億総洗脳化の真実』 『新聞・テレビはなぜ平気で「ウソ」をつくのか』 『大手メディアが隠す ニュースにならなかったあぶない真実』


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