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遅読家のための読書術
【第2回】 2016年2月25日
著者・コラム紹介バックナンバー
印南敦史 [書評家・フリーランスライター]

いま「本が読めない人」が増えているのはなぜ?

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「ライフハッカー[日本版]」「NewsWeek日本版」などのニュースサイトに、月60本近くのブックレビュー記事を寄稿し、年間700冊以上の読書量を誇る人気書評家の印南敦史氏。そんな多読生活を送る彼も、数年前までは「1ページ5分」かかるほどの超・遅読家だったという。

遅読にもかかわらず、毎日1本の書評を書くことになった彼がつかんだ、新時代の読書術「フロー・リーディング」とは? 最新刊『遅読家のための読書術』の内容をベースに、「読書スピードの遅さ」や「読書量の減少」に悩む人たちにお届けする。

本を読むのが遅い人には「1つの共通点がある」と印南氏はいう。遅読家を脱したければ、まずその呪縛を脱し、発想を転換させねばならない。

「読書量が減った!」の超シンプルな原因

先日、ある方からこんな話を聞きました。

 「印南さんはたくさんの本が読めてうらやましいですよ。私も学生時代はけっこう読書家だったんですが……ここ数年はますます読書量が減っています。でも、忙しくてなかなか時間がとれないし、そもそも読むスピードが遅い……」

 「昔は本をよく読んでいたのに、最近になって読む本の数が減った」という人も本当に多いですよね。といっても、みなさん原因はよくわかっているはず。

それは間違いなくスマートフォンの影響です。スマホでSNSやウェブニュースを見るようになって以来、多くの人の「読み方」が気づかないうちに変化しています。圧倒的な量の情報が洪水のように画面に流れ込んでくるので、かつてのような「文字の追い方」をしていては間に合いません。

そんなわけなので、意識的にかどうかは別にして、ほとんどの人が「真剣に読まない(いい加減に読む)習慣」をここ数年で身につけてきているのだと思います。

 「読書量が減った」「本が読めなくなった」といっている人は、そうした「新しい読み方」と「これまでの読み方」とのあいだで真っ二つに引き裂かれています。

そしてこの葛藤は、完全なスマホ世代を除いたすべての人が味わっているものでもあります。

脳が「新しい読み方」に馴染みはじめているのに、本だけは「これまでの読み方」を押し通そうとする――これが猛烈なストレスを引き起こしています。

これまでどおり真面目に本を読もうとする「本好きな人」ほど、本を読むのがつらくなってきている。これも新しい意味での「遅読家」だといえます。

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印南敦史(いんなみ・あつし) [書評家・フリーランスライター]

株式会社アンビエンス代表取締役。
1962年東京生まれ。広告代理店勤務時代に音楽ライターとなり、音楽雑誌の編集長を経て独立。
「1ページ5分」の超・遅読家だったにもかかわらず、ビジネスパーソンに人気のウェブ媒体「ライフハッカー[日本版]」で書評欄を担当することになって以来、大量の本をすばやく読む方法を発見。
その後、ほかのウェブ媒体「NewsWeek日本版」「Suzie」「WANI BOOKOUT」などでも書評欄を担当することになり、年間700冊以上という驚異的な読書量を誇る。
著書に『プロ書評家が教える 伝わる文章を書く技術』(KADOKAWA)のほか、音楽関連の著書が多数。


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