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遅読家のための読書術
【第1回】 2016年2月24日
著者・コラム紹介バックナンバー
印南敦史 [書評家・フリーランスライター]

なぜ「1ページ5分の遅読家」が
1年で700冊読破できたのか?

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「ライフハッカー[日本版]」「NewsWeek日本版」などのニュースサイトに、月60本近くのブックレビュー記事を寄稿し、年間700冊以上の読書量を誇る人気書評家の印南敦史氏。そんな多読生活を送る彼も、数年前までは「1ページ5分」かかるほどの超・遅読家だったという。

遅読にもかかわらず、毎日1本の書評を書くことになった彼がつかんだ、新時代の読書術「フロー・リーディング」とは? 最新刊『遅読家のための読書術』の内容をベースに、「読書スピードの遅さ」や「読書量の減少」に悩む人たちにお届けする。

「読書術の本の著者」といえば、「本を読むのが得意な人たち」であるのが普通だが、印南氏は「過去の僕と同じような悩みを抱えている人」のための読書術を伝えたいのだという。

僕の読むスピードは
どれくらい遅いか

 「本が大好き。読みたい本がたくさんあるけど、読書時間が全然とれない……」
「仕事で読まないといけない本があるのに、私の読書スピード、遅すぎ……」
「読書量がめっきり減った。『今日こそ読むぞ』と思ったけど、もう眠い……」

 「自分は本を読むのが遅い」と感じている人って、かなり多いみたいですね。
いわゆる「速読本」が次から次へと出てくるのも、それだけ多くの人が「読書スピード」に悩んでいるからなのでしょう。

僕自身もずっとそのことで悩んできたので、気持ちはものすごくよくわかります。

一方で、僕はいま書評家として「ライフハッカー[日本版]」「ニューズウィーク日本版」など複数の情報サイトに、月60本近くのブックレビュー記事を寄稿しています。
1ヵ月に読む本の数は、実質60冊以上。かなりのペースで読書をしています。

 「すごいですね! 私なんて読むのが遅いから、60冊なんて絶対無理です。おまけに、内容についてレビューまで書くなんて……考えられません!」

よくそんなことをいっていただけるんですが、なにを隠そう、僕もかなりの「遅読家」です

ちょっと試しに、手元にあった翻訳もののビジネス書で計測してみたところ、1ページを読むのにだいたい5分弱かかりました
ボーッとしながら読んでいると、10分近く過ぎていることもあります。

最後の行を読み終えたあたりで、「(あれ? この10行くらいの記憶がまったくないぞ)」と気づいて読み返したり、「(いや、その前から全然、頭に入っていないな……)」と思い直して前のページまで戻ったり……。
放っておくとそんなことばかり繰り返しています。
あまり認めたくはないんですが、本当に「驚くべき遅さ」なのです(みなさんのほうが、もう少し速いかも……)。

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印南敦史(いんなみ・あつし) [書評家・フリーランスライター]

株式会社アンビエンス代表取締役。
1962年東京生まれ。広告代理店勤務時代に音楽ライターとなり、音楽雑誌の編集長を経て独立。
「1ページ5分」の超・遅読家だったにもかかわらず、ビジネスパーソンに人気のウェブ媒体「ライフハッカー[日本版]」で書評欄を担当することになって以来、大量の本をすばやく読む方法を発見。
その後、ほかのウェブ媒体「NewsWeek日本版」「Suzie」「WANI BOOKOUT」などでも書評欄を担当することになり、年間700冊以上という驚異的な読書量を誇る。
著書に『プロ書評家が教える 伝わる文章を書く技術』(KADOKAWA)のほか、音楽関連の著書が多数。


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