「新人が落ち込んでいるときに、食事に連れていってくれてありがとう」
「忙しいときに手伝ってくれてありがとう」

 と、小さな感謝を添えてカードを送ります。

 するとカードを受け取った側は、うれしくなる。特に「お客様からおほめの言葉がありました。
「ありがとう」とお客様の声を伝えると、社員はやる気を出します。

 ところが、「サンクスカードを書こう」と提案したところで、社員はなかなか書こうとしません。そこで武蔵野では、

 ●月に5枚以上書くと、500円もらえる
 ●一般社員は月10枚、管理職は月20枚以上出さなければ、罰金5000円

 と決めています。

 早い話が「お金で釣っている」のですが、それでもいい。
「罰金を取られたくない」「500円がほしい」という不純な気持ちで「サンクスカード」を書いたとしても、「罰金を払いたくないからサンクスカードを書いた」とネタばらしをしない限り、もらった側も素直に喜べる。罰金は、社員旅行のジャンケン大会の賞金になります。