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三谷流構造的やわらか発想法

紙パックの穴の場所~変化の前に不変を見る

三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]
【第133講】 2016年3月3日
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紙パックの穴はどこにあいている?

 愛飲しているカゴメの野菜生活、紙パック(200ml)容器が、いつの間にかその形を変えていました。直方体の辺が2つ、平らになりリーフと言うらしい)、全体としても丸みがあって持ちやすくなっていました。容器の製造元である日本テトラパックのニュースリリース(2015/09/17)でもその「200スリムリーフ」について「消費者の96%が持ちやすいと評価した」と謳っています。

 でも実際自分で使ってみると、小さい紙パックは握りつぶさないように角を持っているので、そこが(リーフで)平たくても、角張っていても、あまり差はありません。むしろ角張っているほうが堅くて安心感があったりもします。高3の三女も同意見。きっと2人とも、残り4%の天の邪鬼なのでしょう。

 問題は実は、そこではありません。ここです。

 そう、ストロー穴の位置です。新しいリーフ型(写真左)では、手前の真ん中に来ているのです。これまでは、右奥だったのに……。

 なぜなのでしょう?

なぜそうなったかではなく、今までなぜそうならなかったかを考える

 なぜそうなったか、の前に、まず考えるべきは「なぜこれまではそうならなかったのか」です。

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三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]

1964年大阪生まれ、福井育ち。小1のとき読書と読みかじりを人に教える快感に目覚め、駿台予備校では教えることの技術に衝撃を受ける。東京大学 理学部物理学科卒業後19年半、BCG、アクセンチュアで戦略コンサルタントとして働く。2003年から06年までアクセンチュア 戦略グループ統括。途中、INSEADでMBA修了。
2006年から教育の世界に転じ、社会人教育と同時に、子どもたち・親たち・教員向けの授業や講演に全国を飛び回る。「決める力」「発想力」と「生きる力」をテーマに毎年8000人以上と接している。現在K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院 主任教授(MBAプログラム)の他に、早稲田大学ビジネススクール、グロービス経営大学院、女子栄養大学で客員教授、放課後NPO アフタースクール及びNPO法人 3keys 理事を務める。永平寺ふるさと大使。
著書多数。『一瞬で大切なことを伝える技術』(かんき出版)は啓文堂書店2012ビジネス書大賞、『経営戦略全史』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)はダイヤモンドHBRベスト経営書2013第1位、ビジネス書大賞2014大賞、『ビジネスモデル全史』(同)はHBRベスト経営書2014第1位となった。
HPは www.mitani3.com

 

 


三谷流構造的やわらか発想法

発想法ってなんのために存在するのでしょう? ヒトと違うアイデアや答えを出すためです。統計的に有意な戦略なんて、定義により無価値ですし、統計的に正しい発想法なんてあるわけがありません。発想に「普遍性」や「高確率」を求めるなんてそもそも矛盾しているのです。発想法も、然り。これまでと違うものを生み出すには、新しい発想法がいま求められているのです。

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