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田中秀征 政権ウォッチ

菅首相に望むのは「衆議院の解散・総選挙」だ

田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]
【第42回】 2010年7月15日
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 民主党は、参院選で当然のように惨敗し、またもや「ねじれ国会」が出現した。

 私は、昨年の総選挙前から、今回の参院選で「逆ねじれ」が生じることを警告してきたが、残念ながら的中してしまった。

 私がそう警告してきた理由は、民主党の政権担当能力の欠如の一点にある。

 もちろん、自民党に充分なそれがあるわけではないが、自民党政権では官僚組織がその大半を担ってきた。要するに、民主党には、“政治主導”で政権を担当する見識も力量も備わってなかったのだ。さらに、民主党は政権担当能力が不充分であることを自覚さえしていなかった。

「ねじれ国会」の混乱を
避ける3つの秘策

 さて、このねじれ国会を前にして、どうすればよいのか。

(1)参院選の結果は、実質的に菅直人政権への不信任を意味している。これは否定できない。したがって、ねじれを是正したり、混乱を回避するために、最も望ましいのは、直ちに衆議院の解散・総選挙を実施すること。もし、総選挙で民主党が勝てば、参議院で少数派であっても“直近”の民意に立脚して政権運営がより容易になる。

(2)それができなければ、内閣総辞職によってけじめをつけること。これでも世論は大方納得するだろう。ただ、改造人事ではとても政権運営のための求心力は生まれない。

(3)(1)、(2)を避けるなら、最小限、菅首相の消費税10%発言を全面的に撤回し、首相自ら国民に対して混乱を招いたことを陳謝すべきだろう。

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田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]

1940年長野県生まれ。東京大学文学部、北海道大学法学部卒業。
83年、衆議院議員初当選。93年6月、新党さきがけ結成、代表代行。
細川政権発足時、首相特別補佐。第一次橋本内閣、経済企画庁長官。
現在、福山大学客員教授、「民権塾」塾長。


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かつて首相特別補佐として細川政権を支えた田中秀征が、期待と不安に溢れた現政権の動向を鋭く斬り込む週刊コラム。刻一刻と動く政局をウォッチしていく。

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