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中高年男性の頻尿・尿失禁

監修 鈴木康之(東京慈恵会医科大学泌尿器科講師)

井手ゆきえ [医学ライター]
【第4回】

加齢とともに、「おしっこ」に異常が見られるケースは多い。残尿感、頻尿、そして尿失禁。排尿症状の代表的な原因は前立腺肥大。心当たりがある人は専門医の診断を受けることをお薦めする。前立腺ガンや尿路結石などコワい病気が潜んでいないか、まずはチェックだ。

 商談中にガマンできなくなったら終わりだな。50代の商社マンDさんはため息をついた。この数年、すっきりしない残尿感と頻尿に悩まされている。最近は突然の尿意に席を立つことが増えてきた。

 加齢とともに誰でも経験するのが頻尿・尿失禁。男性はためられない、キレがない──つまり蓄尿症状と排尿症状の二つが重なるケースが多い。

 排尿症状の代表的な原因は前立腺。膀胱から続く尿道のつけ根を取り巻く男性特有の臓器で、加齢とともに肥大する。貯水タンク(=膀胱)の排水管(=尿道)がぎゅっと圧迫されるのだから当然、おしっこの出が悪くなる。自覚症状は排尿の勢いが悪くなる、下腹がムズムズするなどの残尿感、そして頻尿や尿失禁だ。ところが前立腺肥大を認めても、症状がないケースがあるからややこしい。逆にある年齢以上で自覚症状があれば、便宜的に前立腺肥大と診断名をつけられることも少なくない。

 蓄尿症状の代表的な原因である過活動膀胱も症状ありきの診断名。1分1秒もガマンできない切迫した尿意と、それに伴う頻尿が特徴で、失禁の有無は問わない。多くは原因を特定できないが、前立腺肥大があると膀胱内の圧力が上昇し、膀胱の知覚過敏と過活動が誘発されるといわれている。

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井手ゆきえ [医学ライター]

医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。

 


カラダご医見番

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