国際商品相場では、下げ止まりを模索する動きが続いている。
国際商品相場全般の動向を表すロイター・コアコモディティーCRB指数は、1月20日の安値からいったん持ち直した後、2月11日にかけて再び下落し、2002年3月以来の低水準となった。しかし、その後は、再び持ち直してきている。
鉄鉱石は、11年に付けた1トン当たり190ドル超の高値から、昨年12月には40ドル割れにまで下落していたが、2月に入って50ドル台を回復した。鉄鋼の価格が下げ止まってきたことや、中国政府の追加景気対策に対する期待がその背景となっている。
電線など建築物や消費財の部材として幅広い用途がある銅は、11年の1トン当たり1万0100ドルを超える高値から、昨年11月には4300ドル近くにまで下げていたが、その後、緩やかに上昇し、足元では5000ドルを超えてきている。