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成功する人の考え方
【第29回】 2016年3月16日
著者・コラム紹介バックナンバー
加地太祐 [経営者、陽明学者]

成功する人はボールを手元に置かない

「人生を変えたい」「夢を実現したい」と思う人は多い。しかし、一体どれだけの人がその実現に向け努力しているだろうか。現役の経営者で陽明学者の加地太祐氏は、「成功するためには、何より実践が大事」と説く。本連載では、加地氏の初の著書成功する人の考え方の内容をベースに、成功に必要なポイントをお伝えする。今回は、ハイスピードで仕事をこなす秘訣について。

驚異的なスピードで仕事をこなす秘訣

 僕の信頼する先輩は、毎日平均9件のアポイントをこなしながら、ご縁を結ぶ仕事をしている。

 そのアポイントとは来客ではなく、すべてが会社訪問だ。

 これをやり続けるのは、とても驚異的な事だと思う。

 一度想像して欲しい。

 キミは1日に9社を訪問できるだろうか? それも毎日である。

 9社訪問すれば、9名以上のクライアントから依頼を受ける。

 僕は正直、今の仕事のやり方では、その数をこなすことはできない。

 日が暮れてから9つの案件を持ち帰り、それから会社で処理するわけだが、次の日もアポがあるので、その下調べや準備にも時間を取られる……。

 完全にキャパオーバーだ。

 そんな先輩のスピーディーな事務処理能力に興味を持った僕は、ある時、どうしてそんな事ができるのか尋ねてみた。

 「どうすれば、そんなにスピーディーに仕事ができるのですか?」

 先輩の答えは、実にシンプルだった。

 「ボールは自分の手元に置かないから」

 著者のフェイスブックサイトはコチラ→https://www.facebook.com/seikousuru/

ボールは自分の手元に置かない

 仕事には、将棋や囲碁と同じように必ず順番というものがある。つまり、お互いに順番を変えながら、物事が進行していくわけだ。

 仕事をキャッチボールにたとえると、何かを頼まれたということは自分の手の中にボールがあることになる。そして、次はキミが相手の依頼に応じてそのボールを投げ返す番になる。

 しかし、このボールが自分の手元にどんどん溜まる一方だと、いずれ仕事はパンクする。

 もちろん、じっくり考えながら作り込んで提出する仕事もあるだろうが、すぐに解決できる仕事も僕らは沢山抱えている。

 仕事を複数抱えたまま、次の仕事をするからこなせなくなるのだ。

 そうならないようにするため、その先輩は必ずその場で仕事を処理することを原則としていた。

 たとえば、先輩がクライアント先で「誰かを紹介して欲しい」と言われたとする。

 すると先輩は、会社に帰って探すという行動を取るのではなく、すぐにその場で見つけて、かつ、相手にアポイントや面談の予定も入れてしまうのだ。

 それは電話やメール、または、フェイスブックのメッセンジャーの場合もある。

 するとその瞬間に自分の手元からボールは相手へと移行する。

 部下に依頼する、取引先にお願いするなど、すべて周りの力をフルに活かして、その場で解決させるのだ。

 この方法なら多くのアポイントをこなし、同時に、多くの仕事を前に進めることができる。

 僕らはもう少し考えたい、などの理由で仕事を持ち帰りがちだが、改めてスピードとは順番に関係があり、それが仕事の効率を上げるのだということを知ってほしい。

加地太祐(かじ・たいすけ)
1976年大阪生まれ。株式会社aim代表取締役。
阪南大学高等学校中退後、溶接工に。その後、サラリーマンになり英会話スクールに通うが、1年後の2004年に通っていた英会話スクールが倒産。当時の従業員に「給料を数ヵ月もらわぬままオーナーが失踪したので助けてください!」と生徒なのに相談される。月商18万円で家賃支払いが23万円と大赤字なのにもかかわらず、「可哀想だから」と400万円を借金して援助し、サラリーマンを続けながら思いがけずオーナー経営者になる。
しかし、3ヵ月で資金がなくなり、助けてと言った従業員も退職。その後、英会話スクールの経営を実弟にまかせるが、1年後に病死する。この人生のどん底のときに安定したサラリーマンを辞め、給料の出ない英会話スクール経営1本に絞る。その後、NOVAが倒産し英会話教師だった外国人失業者があふれた。彼らを黙って見過ごせないと、生徒が増えたわけでもないのに日払いで外国人を雇う。この行動が新聞に紹介され、それがもとで生徒数が飛躍的に増え、以後、順調に業績を伸ばす。
2015年2月6日、交通事故に合い5日間意識不明に。6日目に目覚めたとき、「このまま死んだら僕はこの世界に何も残していないことになる」と愕然とする。
それがきっかけで、スタッフや愛する娘たちに残せるのは「言葉しかないのだ」と悟り「成功する人の考え方」の連載をスタート。純粋に言葉の力を試すために名前をふせたままスタートするも幸運にも支持を得て開始8ヵ月で3万いいね!を突破。月間リーチ数250万人の人気ウェブサイトに成長する。年間1000人以上の経営者と対話し、会社経営を行う傍ら、1人でも多くの成功者を世に出したいと、日夜、記事の執筆に精力を注いでいる。山田方谷を学ぶ実践塾「方谷 塾」塾頭、陽明学者。
所属団体
・盛和塾<大阪> 世話人。稲盛和夫の経営者塾世話人
・EO Osaka<Entrepreneur Organization>理事。アメリカに母体を持つ経営者団体。年商100万ドル以上の経営者が集まる団体
成功する人の考え方HP http://ekusia.com/
フェイスブックページ  https://www.facebook.com/seikousuru/
 

※次回は、3月23日(水)に掲載します。

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かじ・たいすけ/1976年大阪生まれ。株式会社aim代表取締役。
阪南大学高等学校中退後、溶接工に。その後、サラリーマンになり英会話スクールに通うが、1年後の2004年に通っていた英会話スクールが倒産。当時の従業員に「給料を数ヶ月もらわぬままオーナーが失踪したので助けてください!」と生徒なのに相談される。 月商18万円で家賃支払いが23万円と大赤字なのにも関わらず、「可哀想だから」と400万円を借金して援助し、サラリーマンを続けながら思いがけずオーナー経営者になる。
しかし、3ヶ月で資金がなくなり、助けてと言った従業員も退職。その後、英会話スクールの経営を実弟にまかせるが、1年後に病死する。 この人生のどん底のときに安定したサラリーマンを辞め、給料の出ない英会話スクール経営1本に絞る。 その後、NOVAが倒産し英会話教師だった外国人失業者があふれた。 彼らを黙って見過ごせないと、生徒が増えたわけでもないのに日払いで外国人を雇う。 この行動が新聞に紹介され、それがもとで生徒数が飛躍的に増え、以後、順調に業績を伸ばす。
2015年2月6日、交通事故に合い5日間意識不明に。6日目に目覚めたとき、「このまま死んだら僕はこの世界に何も残していないことになる」と愕然とする。
それがきっかけで、スタッフや愛する娘たちに残せるのは「言葉しかないのだ」と悟り「成功する人の考え方」の連載をスタートする。 純粋に言葉の力を試すために名前をふせたままスタートするも幸運にも支持を得て開始8ヶ月で3万いいね!を突破。月間リーチ数250万人の人気ウェブサイトに成長する。 年間1000人以上の経営者と対話し、会社経営を行う傍ら、1人でも多くの成功者を世に出したいと、日夜、記事の執筆に精力を注いでいる。 山田方谷を学ぶ実践塾「方谷塾」塾頭、陽明学者。
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 ・盛和塾<大阪> 世話人 稲盛和夫の経営者塾世話人
 ・EO Osaka<Entrepreneur Organization> 理事 アメリカに母体を持つ経営者団体。年商100万ドル以上の経営者が集まる団体

 


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いつの時代も変わらない、成功をめざす人が身につけたい思考と行動の原理原則とは何かを、経営者であり、陽明学者でもある著者がやさしく語りかける。フェイスズックで月間リーチ数250万を超える人気コラムの作者がダイヤモンド・オンラインの読者に特別に贈る人生を変えるヒント。

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