DIAMOND CFO FORUM

CFO進化論【後篇】
CFOと経理・財務部門の役割は拡大・変化している

髙見陽一郎・EYアドバイザリー パートナー
田上 純・EYアドバイザリー シニアマネージャー

コラム:女性CFOの現実

 2015年の「フォーチュン500」を見ると、女性CEOは22人だが、女性CFOは58人います。売上高による上位10社を見ると、IT系やB2C企業が多数を占めていますが(図表「『フォーチュン500』の女性CFO十傑」を参照)、全体では、金融、航空、化学、パルプ・製紙、鉱工業やエネルギーなど、ほとんどの産業にわたっています。

注)

 ちなみに、22人いる女性CEOの中でCFOを経験しているのは、ペプシコのインドラ・ヌーイ氏、オラクルのサフラ・カッツ氏、デューク・エナジーのリン・グッド氏、センプラ・エナジーのデブラ・リード氏のわずか4人です。

 ヘッド・ハンティング会社のコーン・フェリーが2015年版「フォーブス・グローバル2000」(売上高、利益、資産、市場価値に基づくランキング)のCEOについて調べたところ、前職がCFOとそれに準ずる職位の経理・財務マネジャーであった人は全体の18%、およそ5人に1人だったそうです(注)。ひるがえすと、単純に比率だけで見れば、CFOからCEOの「グラス・シーリング」(見えない天井)に性差は関係なさそうです。

 日本に目を転じれば、上場企業におけるCEOやCFO、また執行役員において、女性は極めて少数派です。経営のグローバル化、人材の多様性が進んでいく中、未来のCFO人材を育成するうえで、女性CFOという選択肢を排除することは許されないでしょう。(終)

注)Gary D. Burnison, “CFO to CEO: The Right-brain Leadership Gap,” Korn Ferry Institute, June 12, 2015.

(構成・まとめ/奥田由意)

 

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「トップ・マネジメントの教科書」CEOとCFO その新しい関係

グローバル経済の本格化によって、歴戦のビジネスパーソンの経験と勘は裏切られる可能性が高まった。トップマネジメントは、リスクを洗い出し、測定し、定量化し、それを踏まえて経営戦略を説明できなければいけない。その際、CEOはCFOの力を借りずしては考えられない。CFOには経営陣の中で論理的な判断のよりどころとなり、CEOを補完すると同時に、戦略志向やビジネスリテラシーも求められている。新しい時代のCEOとCFOの関係はどうあるべきかを求め、取材した。

「「トップ・マネジメントの教科書」CEOとCFO その新しい関係」

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