ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
金融市場異論百出

日銀のインフレ2%目標は
中長期的目標にシフトすべき時

加藤 出 [東短リサーチ代表取締役社長]
2016年4月1日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage
参議院予算委員会で、マイナス金利政策の効果について答弁する日本銀行の黒田東彦総裁
Photo:REUTERS/アフロ

 黒田東彦総裁をはじめとする日本銀行幹部は、マイナス金利政策は日本経済にとって有効であり、その金利を今後引き下げる可能性があることを最近たびたび示唆している。

 3月の金融政策決定会合で日銀は、景気判断を下方修正した。一方、3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で米連邦準備制度理事会(FRB)は、事実上、過度なドル高を避ける情報発信を行いながら、ゆっくりと利上げを進める方針を示した。過去3年間のFRBは、日銀や欧州中央銀行(ECB)の金融緩和でドル高が起きてもわれ関せずだったが、様子が変わってきている。

 日銀としては円高が進んでインフレ目標達成がさらに遠くなることは避けたいだろう。最近は人々のインフレ予想も弱い。マイナス金利の一段の引き下げを含む追加緩和策のタイミングを日銀は意識し始めているようだ。

 とはいえ、マイナス金利政策に対して国民は警戒心を抱いている。経済データ解析を手掛けるナウキャストが最近実施した1.2万人を対象としたアンケートによると、マイナス金利政策を「非常に望ましい」「望ましい」と答えた人は計17%にとどまった。一方、「やや望ましくない」「望ましくない」は計83%もいた。

 日銀は同政策によって2%のインフレ目標を早期に達成することを狙っている。だが、その目標自体の評判が芳しくない。

1
nextpage

今週の週刊ダイヤモンド

2017年2月25日号 定価710円(税込)

特集 弁護士・裁判官・検察官 司法エリートの没落

知られざる法曹界の真実

【特集2】
サントリーと創業家
グローバル化への試練

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購読いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事


金融市場異論百出

株、為替のように金融市場が大きく動くことは多くないが、金利の動向は重要だ。日本を代表する日銀ウォッチャーが金融政策の動向を分析、金融政策の動向を予測する。

「金融市場異論百出」

⇒バックナンバー一覧