ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
1日36万円のかばん持ち
【第30回】 2016年4月19日
著者・コラム紹介バックナンバー
小山 昇

タクシーでの報告は、
「前向きな話」になりやすい理由

1
nextpage

日本で初めて「日本経営品質賞」を2度受賞(2001年度、2010年度)した
小山昇氏の新刊『1日36万円のかばん持ち――三流が一流に変わる40の心得』から、小山氏に、「三流が一流に変わる心得」を紹介してもらおう。

★【三流】は、プライベートに「一切踏み込まない」
★【二流】は、プライベートを「なにげなく聞く」
★【一流】は、プライベートに「とことん踏み込む」

小山 昇(Noboru Koyama)
株式会社武蔵野代表取締役社長。1948年山梨県生まれ。
「大卒は2人だけ、それなりの人材しか集まらなかった落ちこぼれ集団」を毎年増収増益の優良企業に育てる。2001年から同社の経営のしくみを紹介する「経営サポート事業」を展開。現在、600社以上の会員企業を指導しているほか、「実践経営塾」「実践幹部塾」「経営計画書セミナー」など、全国各地で年間240回以上の講演・セミナーを開催。1999年「電子メッセージング協議会会長賞」、2001年度「経済産業大臣賞」、2004年度、経済産業省が推進する「IT経営百選最優秀賞」をそれぞれ受賞。日本で初めて「日本経営品質賞」を2回受賞(2000年度、2010年度)。2004年からスタートした、3日で108万円の現場研修(=1日36万円の「かばん持ち」)が年々話題となり、現在、70人・1年待ちの人気プログラムとなっている。『【決定版】朝一番の掃除で、あなたの会社が儲かる!』朝30分の掃除から儲かる会社に変わる『強い会社の教科書』(以上、ダイヤモンド社)、『99%の社長が知らない銀行とお金の話』『無担保で16億円借りる小山昇の“実践”銀行交渉術』(以上、あさ出版)、『【増補改訂版】仕事ができる人の心得』(CCC メディアハウス)などベスト&ロングセラー多数。
【ホームページ】 http://www.m-keiei.jp/

桑原 どうして毎朝、幹部社員にタクシーの中で報告をさせているのですか?

小山 それは「前向きだから」です。

桑原 「前向きだから」ですか?

小山 社長と向かい合わないほうが話しやすいから。社長との面談は、机を挟んで向かい合うと社員が緊張してしまう。でもタクシーは2人が前を向いているから、「前向きの話」ができるよね(笑)。

朝の「お迎え」は、
“定性” 情報を集める絶好の場

 わが社の幹部は、毎朝6時に駅でタクシーを拾い、持ち回りで私を迎えにくる決まりです。

 自宅から会社までの所要時間は、約30分。この時間は、私にとって欠かせない情報収集の時間です。主に、数値化できない“定性情報”を集めています。

 幹部は会社に到着するまで、1.「部下の情報」、2.「お客様の情報」、3.「ライバルの情報」の3つを、「固有名詞を入れて」私に報告する決まりです。

 私は口を挟まないで、ひたすら聞き役に徹します。私が話をしたら、情報が入らないからです。「社長、知っていますか?」と問われて、たとえ知っていても「知らない」と答える。「知っている」と答えたら、情報が入ってこなくなります。

 幹部にとって、お迎えは試練です。緊張を強いられる30分になります。なぜなら、聞いている私には、報告の内容や話し方から、その社員(報告者)が「きちんと仕事をしているか、していないか」がわかるからです。

 かつては、報告が早く終わった社員をタクシーからおろしたことや、15分しか報告できなかった社員を、部長から課長に降格させたこともあります。

 「報告の時間が短かったくらいで更迭は厳しい」と思われるかもしれませんが、具体的な名前(固有名詞)が出てこなかったり、ひとつの話題を引き延ばそうとするのは、幹部がきちんと現場を把握していない証拠です。

 「真実は現場にしかない」のですから、現場を知らない幹部に厳しくするのは当然です。

1
nextpage
スペシャル・インフォメーションPR
ダイヤモンド・オンライン 関連記事
自分の時間を取り戻そう

自分の時間を取り戻そう

ちきりん 著

定価(税込):本体1,500円+税   発行年月:2016年11月

<内容紹介>
生産性は、論理的思考と同じように、単なるスキルに止まらず価値観や判断軸ともなる重要なもの。しかし日本のホワイトカラー業務では無視され続け、それが意味のない長時間労働と日本経済低迷の一因となっています。そうした状況を打開するため、超人気ブロガーが生産性の重要性と上げ方を多数の事例とともに解説します。

本を購入する
ダイヤモンド社の電子書籍
(POSデータ調べ、11/20~11/26)


注目のトピックスPR



1日36万円のかばん持ち

なぜ、「かばん持ち」を体験すると、できる社長に変わるのか? 「3日で108万円の現場研修」を1冊にギュッと凝縮! 70人・1年待ちの予約殺到マル秘プログラム! 真実は現場にしかない! 指導企業600社超!15年連続倒産ゼロ! 自らも15年連続増収増益を続ける武蔵野の「経営の3種の神器」――【1.現場】【2.環境整備】【3.経営計画書】が読むだけで体感できる「オール・イン・ワン」ブック! 三流・二流・一流の分かれ目を「40の心得」として初公開! 三流は、「借金は悪」と考える。二流は「時には借金は必要」と考え、「すぐに」返す。一流は「とことん限界まで」借り、「なかなか返さない」。【特別付録】三流が一流に一夜にして変身!3日で108万円払った社長も知らない! 役立つ着眼点・習慣・秘録リスト24。連載では1年半に及んだ製作舞台裏インタビューと40の心得を紹介。
 

「1日36万円のかばん持ち」

⇒バックナンバー一覧