肩こりになる人、ならない人のパソコンの使い方あなたは肩こりに悩んでいませんか?

 こんにちは。プロスポーツアスレティックトレーナーの池内誠です。『トッププロスポーツトレーナー直伝!若返るカラダの秘訣』第2回は、最近の肩こり事情と姿勢についてお話します。

 みなさんは、肩こりに悩んでいませんか? 私は10年以上、エンタメやIT企業の施術室でマッサージやはり治療など行っておりますが、「肩こりがひどくて…」と駆け込まれる方が大勢いらっしゃいます。

 なぜ肩こりになるのか――。それは、血行不良が大きく影響していますが、そもそも血行不良の原因は様々です。姿勢の悪さや、長時間にわたる同じ姿勢で筋肉が固まってしまった、運動不足、逆に動かしすぎて血行不良になる…といったこともあります。一人ひとりの肩こりの原因特定は、非常に難しいものです。

 原因を一つに絞り込むことはできなくても、大半の場合、日常生活の姿勢が影響していることは確かです。それを踏まえて、今回は肩こりに悩むビジネスマンの方へ、3つのお話させていただきます。

(1)肩こりになりやすい姿勢とは?
(2)肩がこったときの簡単な対処法
(3)肩こりを防ぐ姿勢と環境作り

 肩こりに悩むビジネスマンの方々に、お役に立てれば幸いです。

肩こりを加速させた犯人は
ノート型パソコン!?

 先日、ある企業の施術室で、肩こりを訴える方から面白い声を聞きました。

「肩こりが悪化したのは、パソコンがデスクトップ型からノート型に進化したからではないか――」

 なるほど。確かに。私もその意見に頷ける理由がいくつか思い当たります。

 この企業はIT企業でエンジニアの方も多く、パソコンに向かってひたすら仕事をすることが多いという方がほとんど。パソコンがデスクトップ型の場合、大抵モニターを目線の高さくらいに設置できるので、まっすぐ前を見て、背筋を伸ばしてパソコンに向かうことも可能ですよね。

 しかしノート型の場合、キーボードとモニターが一体化しているので、どうしてもモニターを見るときの目線が下がります。すると、背中が丸くなって肩は内旋(肩が身体の内側に入ってしまう)し、首は前傾して、前かがみの姿勢になってしまうのです。

肩こりになる人、ならない人のパソコンの使い方ノート型パソコンだと、背中が丸くなって肩が内旋し、首は前傾しやすくなります