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熱波で消費者の“財布のヒモ”がメルトダウン!
冷夏予測から一転、「猛暑特需」が訪れた理由

友清 哲
2010年7月30日
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夏真っ盛り……と言うには過酷すぎる今年の夏。春先には「冷夏予測」が出回っていたこともあり、もはや「異常気象」と言うほかない。連日続く「猛暑」に、心身共に弱り切っているビジネスマンも多いだろう。熱中症や食中毒など、健康面への深刻な影響も報じられている。しかし一方で、猛暑は特需を生み出す気候でもある。不況で頑なに結ばれていた消費者の「サイフのヒモ」も、この猛暑でとろけているようだ。猛暑関連株の動きや、猛暑ならではのヒット商品を例に、今夏の経済動向をチェックしてみよう。(取材・文/友清 哲、協力/プレスラボ)

火山灰と長雨で確実視された冷夏は、
なぜ“猛暑”に変わったのか?

 今夏は冷夏になる――。春先のあの予測は一体何だったのかと訝りたくなるほど、凄まじいまでの猛暑が日本列島を襲っている。

 今年の春先には、アイスランドで200年ぶりと言われる大規模な火山噴火が発生。「江戸時代の日本に、近世史上最悪と言われる天明の大飢饉をもたらした」という説もある火山灰の飛散が懸念された。

 加えて、強い寒気を伴う低気圧の滞留で長雨が続き、日本列島は「寒い春」に震えた。以前の記事でも紹介したように、気象庁関係者ばかりでなく、「この調子では今年は冷夏になるだろう」と誰もが思っていたことだろう。

 ところがフタを開けてみれば、それから数ヵ月も経たないうちに、この猛暑である。7月25日現在、熱中症と覚しき症状で病院に搬送された患者は、東京都内だけでも1300人を超える。これまでの最高値は、平成2004年の約500人であるというから、実に3倍近い“被害”が生じていることになる。

 「東北地方は涼しい」という昔ながらの定説すらも、今や幻想となりつつある。実際に梅雨の最中に記録された最高気温を見てみると、盛岡で27.5度(平年比+3.2度)、仙台で26.8度(+3.5度)、福島で29.1度(+3.3度)と、ここ何年ぶりかの蒸し暑さに悩まされていることが、データで裏付けられているのだ。

 猛暑というよりもはやヒートウェーブ(熱波)。直近で暑さは一段落しているものの、いったいこの「異常気象」の原因は何なのか?

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