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日本が誇る!食のブランド 池田陽子

栃木vs福岡、いちご戦国時代の勝者はどっちだ!?

池田陽子 [食文化ジャーナリスト/薬膳アテンダント]
【第9回】 2016年4月15日
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栃木県が誇る代表品種「とちおとめ」。生食だけでなく、ケーキやジャムにも使われるオールラウンドないちご

 いま、最もアツいフルーツといえば、「いちご」だ。

 「さがほのか」「紅ほっぺ」「いばらキッス」「きらび香」「紅い雫」「古都華(ことか)」、「熊紅(ゆうべに)」……。近年、日本各地でブランドいちごが続々と誕生し、熾烈な「いちごバトル」が続いている。

 圧倒的ないちごの生産量を誇るのは栃木県だ。生産量、作付面積、産出額も日本一の座に輝いている。

生産量47年連続日本一
いちご王国とちぎの気合

 「栃木県は肥沃な大地、冬季の豊富な日照時間量、豊かな地下水など美味しいいちごを育む環境に恵まれています」

 こう語るのは、栃木県農政部経済流通課 農産物ブランド推進班 販売企画チーム係長の後藤知昭さん。名刺のかたちは、かわいらしい、いちご型。そこには「栃木はいちご生産量日本一!」の文字が躍る。

 栃木県が昭和30年代からいちご栽培を本格化し、一躍産地として生産量をのばしてきたのは恵まれた栽培条件だけが理由ではない。

 「栃木のいちごは単位面積あたりの収穫量も多いんです」

 10アール当たりの収穫量が4.2トンとこれまた日本一。

 これは栃木県が他県に類をみない健全な苗の供給体制を整備し、県内の親株の85%を供給していること、加えて生産者の技術力の高さの証だ。

 こうした背景から、栃木県はいちごの需要が最も増えるクリスマスに先駆けて高値で売るための「早出し」にも強い。年内の東京市場におけるシェアは47%の数字をたたき出している。

「いちご王国とちぎ県」で生産されている、いちご4種。栃木県マスコットキャラクターとちまるくんもいちごが大好き

 栃木が誇る、ぶっちぎりの「生産量47年連続日本一」という記録は、栃木のいちご関係者たちが「自他ともに認める『いちご王国』」として、並々ならぬ力を注いできたからである。

 そうである。栃木は「いちご王国」なのである。

 HPでも、福田富一知事自ら「いちご王国とちぎ県国王」と笑顔で名乗る。

 栃木県では、生産振興課に「いちご野菜担当」を設け、全国一のいちご産地の発展に取り組み、いちご王国としての地位の確保に取り組んできた。

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池田陽子[食文化ジャーナリスト/薬膳アテンダント]

宮崎生まれ、大阪育ちのアラフォー。立教大学卒業後、出版社にて女性誌、ムック、機内誌などの編集を手がける。取材を通して、カラダとココロの不調は食事で改善できるのでは?という関心から国立北京中医薬大学日本校に入学し、国際中医薬膳師資格取得。自身の体調の改善、美容効果などをふまえてふだんの暮らしの中で手軽に取り入れられる薬膳の提案や、漢方の知恵をいかしたアドバイスを、執筆、講習会などを通して行う。また、日本各地の食材を薬膳的観点から紹介する活動も積極的に取り組み、食材の新たな魅力を提案、発信を続け、食文化ジャーナリストとしての執筆活動も行っている。著書に「ゆる薬膳。」(日本文芸社)「缶詰deゆる薬膳。」(宝島社)、「『ゆる薬膳。』はじめたらするっと5kgヤセました!」(青春出版社)などがある。
■HP:www.yuruyakuzen.com
■Facebook:https://www.facebook.com/yoko.ikeda.79

また、鯖をこよなく愛し、日本全国・世界のさば、さば料理、さば缶を楽しみ、さば文化を語り、さばカルチャーを発信し、さばで日本各地との交流をはかることを趣旨に活動している「全さば連」(全日本さば連合会)にて外交担当「サバジェンヌ」としても活動中。
■全さば連HP:http://all38.com
■FACEBOOKページ:http://www.facebook.com/mackerel.cava  

 


日本が誇る!食のブランド 池田陽子

観光立国を目指す日本にとって、日本の食は大きな資産だ。日本各地にさまざまな誇れる食のブランドがあるなかで、多くの日本人・外国人にも知られているモノはいかにしてブランドを築き、なおそれを維持しているのか。その日本の食のブランド戦略を探る。

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