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日本が誇る!食のブランド 池田陽子

メタボ大国アメリカで大絶賛されている
日本の“ある食品”

池田陽子 [食文化ジャーナリスト/薬膳アテンダント]
【第4回】 2015年12月11日
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 「こんにゃくという独特の食感と風味をもつ伝統食材を海外で広げたい」

 さかのぼること6年前、群馬県昭和村のこんにゃくメーカー「北毛久呂保(くろほ)」社長の兵藤武志さんは県内でもいち早く、こんにゃくを携えて海外に向かっていた。

「スライム?」「食べられるの?」
外国人からは“謎の物体”扱い

北毛久呂保の“一般的”な、こんにゃく

 こんにゃく初デビューは、昭和村商工会が参加したドバイの展示会だった。しかし、結果は「惨敗。さんざんでした」と兵藤さん。

 「食べた瞬間、口を押さえて言うんです」と兵藤さんが続ける。

 「スライミー」

 スライムみたいで、ぷよぷよして気持ち悪い。まったく、こんにゃくは口に合わなかったのだ。そればかりか兵藤さんは衝撃の事実を突き付けられた。

 「こんにゃくが『食べもの』だと理解されなかったんです」

 こんにゃくを見た外国人が、まず言うのは「なんだ、これは!!」。次に言われるのが「食べられるのか?」。こんにゃくは、もはや「謎の物体扱い」だったのだ。

 「もっと海外でも認知されていると思っていました…」と兵藤さん。ゆえに「説明が大変」。

 「とにかく『植物からできている』ってところから説明しないといけないんですよ」

 じつは、世界中でこんにゃくを食べている国民は、ほぼ日本人ぐらい。海外でも、こんにゃくいもは生産されているが、それは、ほぼ増粘剤やペットフードとしてのニーズである。こんにゃくのことは、ほぼ世界中の誰もが知らなかったのである。

 その後ロシアの商談会にも行った兵藤さん。やはり「食べもの扱いされないうえに、大不評」だった。

中国人留学生も絶句!
こんにゃくの食感は「ありえない」

 兵藤さんがショックを受けて帰ってきたころ、群馬県としても海外輸出戦略の機運が高まっていた。

 国内でのこんにゃく消費量低下に加えて、近年、LDC諸国の無枠無税措置によって、ミャンマー、ラオスなどからの安価なこんにゃくいもの輸入が急増し、農業者や製粉業者にとって大きな脅威となっていたのだ。

 県として、国際競争力を強化するべく、まず、生産者への効率的な機械化体系の導入や大規模化により、生産コストを10~15%低減する目標を掲げた。

 さらに2012年には、海外への販路拡大と需要の増加を図るべく、海外輸出に必要な方策を研究するために、県、生産者、製粉業者、加工業者などで構成された「群馬県こんにゃく海外戦略研究会」を設置した。

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池田陽子[食文化ジャーナリスト/薬膳アテンダント]

宮崎生まれ、大阪育ちのアラフォー。立教大学卒業後、出版社にて女性誌、ムック、機内誌などの編集を手がける。取材を通して、カラダとココロの不調は食事で改善できるのでは?という関心から国立北京中医薬大学日本校に入学し、国際中医薬膳師資格取得。自身の体調の改善、美容効果などをふまえてふだんの暮らしの中で手軽に取り入れられる薬膳の提案や、漢方の知恵をいかしたアドバイスを、執筆、講習会などを通して行う。また、日本各地の食材を薬膳的観点から紹介する活動も積極的に取り組み、食材の新たな魅力を提案、発信を続け、食文化ジャーナリストとしての執筆活動も行っている。著書に「ゆる薬膳。」(日本文芸社)「缶詰deゆる薬膳。」(宝島社)、「『ゆる薬膳。』はじめたらするっと5kgヤセました!」(青春出版社)などがある。
■HP:www.yuruyakuzen.com
■Facebook:https://www.facebook.com/yoko.ikeda.79

また、鯖をこよなく愛し、日本全国・世界のさば、さば料理、さば缶を楽しみ、さば文化を語り、さばカルチャーを発信し、さばで日本各地との交流をはかることを趣旨に活動している「全さば連」(全日本さば連合会)にて外交担当「サバジェンヌ」としても活動中。
■全さば連HP:http://all38.com
■FACEBOOKページ:http://www.facebook.com/mackerel.cava  

 


日本が誇る!食のブランド 池田陽子

観光立国を目指す日本にとって、日本の食は大きな資産だ。日本各地にさまざまな誇れる食のブランドがあるなかで、多くの日本人・外国人にも知られているモノはいかにしてブランドを築き、なおそれを維持しているのか。その日本の食のブランド戦略を探る。

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