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三菱自動車、燃費不正で3度目の経営危機は不可避か

ダイヤモンド・オンライン編集部
2016年4月21日
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2000年代、2度もリコール隠しなどの不祥事で経営危機に陥った三菱自動車が、またもや燃費試験で不正を働いたことが分かった。20日午後5時から行われた記者会見には大勢の記者が詰めかけ、相川哲郎社長ら3人は説明に追われた。(取材・構成/ダイヤモンド・オンライン編集部 津本朋子)

軽自動車4車種62.5万台で不正
業績への影響は?

記者会見には相川社長を筆頭に、中尾龍吾副社長(開発担当)と横幕康次・執行役員開発本部長の3人が出席。2013年6月から生産している「eKワゴン」「eKスペース」と、日産自動車向けに供給している「デイズ」「デイズルークス」の4車種、計62万5000台で、国土交通省に提出した燃費試験データに不正があったことを明らかにした。

リコール隠しに端を発した経営危機をなんとか乗り越えたかと思いきや、またもや不正が発覚した Photo by Kouichirou Imoto

 過去2回、三菱自動車は乗用車とトラックでリコール隠しが発覚、一時は倒産も危ぶまれる事態にまで陥ったが、またもや不正行為が発覚した。一体、何が起きたのだろうか?

中尾副社長 具体的には、走行抵抗を測る際、社内の試験でデータを出すわけですが、通常なら測ったデータの中央値を取りますが、これを下方(より有利な値)にとっていたことが判明したことから、意図的なものだと判断しました。

 この不正を行ったのは性能実験部という部署です。昨年8月、日産自動車様と協業して作っている軽自動車を、日産様の方で開発をお願いすることになりました。11月頃、この次期車の燃費試験を始めるために現行車の燃費を日産さんで測定したところ、届け出数値と乖離があると。そして12月に、本件で合同調査をしたいとの申し入れがありました。

 2月に当社と日産様が一緒になって実際の燃費調査をし、3月に分析した結果、走行抵抗に差があることが判明しました。それに基づいて4月から、なぜ差があるのか調査をして、最終的に不正が行われていたことが判明して、(相川)社長に報告をしたのは4月13日のことです。

相川社長 現在まず、なぜ不正をしたかを徹底的に調べるために外部調査委員会を立ち上げるべく、委員の人選をしている最中です。通常なら3ヵ月程度は結果が出るまでにかかると思いますが、もう少し早くできれば…。調査内容にもよります。

 業績への影響については、まだわれわれもそこまで手が付けられていません。というのもどこまで、特に国内(の業績)がどうなるか、全貌が見えていません。従ってこれから。申し訳ございません。

 水島工場の軽自動車ラインは本日午後、停止の指示を出しました。ただ、今回の不正以前に、熊本地震の影響で部品調達に支障が出ており、18日夜からラインは止まっております。しかし今回の不正が発覚し、車の登録も止めました。現時点でいつまでラインが停止するか、見えていません。国交省様とも今後、処置について相談させてもらわないと。間違った燃費で届け出ているわけですから、再届け出をしない限り、再び売れないと思っています。

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