ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
イノベーション的発想を磨く

自分を成長させる上司の選び方

~『スーパーボス』(シドニー・フィンケルシュタイン著)を読む

情報工場
【第16回】 2016年4月30日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

良い上司との出会いで、成長は加速する

 新年度を迎える4月は何かと慌ただしく、あっという間に終わってしまった気がする。4月に入社した新入社員たちもそろそろ研修が一段落して、いよいよ現場に配属される時期ではないだろうか。

 今年の新入社員は「ドローン型」と呼ばれているそうだ。彼らは、就活スケジュールなどがめまぐるしく変わる中で、希望の内定が取れた人が多かった。そのため、強い風にあおられながらも自律飛行を保って目標地点に着地するドローンになぞらえられたそうだ。

 めまぐるしい変化が避けられそうにない日本の将来の担い手として、しっかりと成長をサポートしていきたいところだ。

 私自身が彼らと同じ立場だったのは、もう20年以上前になる。最初の上司は私の入社後1年もたたずに転職してしまったので、実際は数ヵ月しか直接指導を受けていない。それでも、部下だった短い期間に、とても多くのことを学ばせてもらった。

 この上司との出会いが、自己のポテンシャルやその後の成長のスピードを引き上げてくれたように思う。その時に学ばせてもらったことが、その後20年の私のキャリアのベースになったのは間違いないし、今でも感謝している。

 彼のような、部下を成長させてくれる上司をどうすれば見つけられるのだろうか。また、自分自身が影響力のある上司になるにはどうすればいいのだろうか。世の中にリーダーシップを論じた書物は多いが、「上司」を論じた書物は意外に少ないように思う。

 本書の著者シドニー・フィンケルシュタイン氏は、ダートマス大学タック・スクール・オブ・ビジネス、スティーブン・ロス経営学教授で、同スクールのリーダーシップ研究所の所長も務めている。世界中で上級幹部向けにコンサルティングと講演活動をしているほか、能力開発、コーポレートガバナンス、失敗学、成長戦略に力点を置いてエグゼクティブコーチングを行っている人物だ。

 フィンケルシュタイン氏は、ビジネス、スポーツ、ファッション、芸術など、さまざまな業界で一流と呼ばれる人材を育てた「ボス(=上司)」を辿ってみた。すると、どの業界でもたった1人か、せいぜい2~3人の人物に行きつくことを発見した。つまりどのような業界にも、突出した有能な人材を次々に育て上げる少数の「スーパーボス」がいるということだ。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

情報工場

2005年創業。厳選した書籍のハイライトを3000字にまとめて配信する書籍ダイジェストサービス「SERENDIP(セレンディップ)」を提供。国内の書籍だけではなく、まだ日本で出版されていない、欧米・アジアなどの海外で話題の書籍もいち早く日本語のダイジェストにして配信。上場企業の経営層・管理職を中心に約6万人のビジネスパーソンが利用中。

浅羽登志也

情報工場シニアエディター。1989年、京都大学大学院修士課程修了後、リクルート入社。同社スーパーコンピュータ研究所にてインターネットに関する研究に従事。1992年、株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)に創業メンバーとして入社。インターネット黎明期からサービス開発・技術開発に携わる。IIJは、日本で最初にインターネット接続の商用サービスを開始したインターネットサービスプロバイダで2006年12月東証一部上場。1999年、IIJ取締役、2004年より2009年までIIJ取締役副社長。2008年より2015年までIIJイノベーションインスティテュート代表取締役社長。2015年7月よりIIJフェロー。情報編集にも興味を持ち、2007年より松岡正剛氏主催のイシス編集学校で松岡流編集術を学ぶ。現在イシス編集学校の師範を務める。2010年に軽井沢へ転居。自然農法で、自家用の蕎麦や大豆を栽培中。

 


イノベーション的発想を磨く

経営戦略を描くヒントになる、イノベーションのヒントになる、マネジメント層のための知恵袋になる…。経営層・管理職に本当に役立つ書籍を厳選して紹介。

「イノベーション的発想を磨く」

⇒バックナンバー一覧