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秘書だけが知っている仕事ができる人、できない人 能町光香

秘書が見抜く、一見良い人だけど実はダメな上司

能町光香 [株式会社リンクCEO 人材育成コンサルタント 一流秘書養成スクール校長]
【第3回】 2015年5月12日
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一見いい人を演じていても、秘書には本質が見抜かれています!
Photo:sunabesyou-Fotolia.com

 はじめて部下を持つことになった時、「いい上司になろう」と、きっと誰もが思うことでしょう。ところが、その決意は時間が経過するにつれて、次第に揺らいでいくかもしれません。そして、部下と仕事を進めていくなかで、「いい上司」とは、どんな上司なのだろうか、と頭を悩ます日がやってきます。

 「いい上司」とは、いったいどんな上司なのでしょうか?

 長年秘書を務めていると、ボスの本質を見抜く才能が備わると言われます。

 「いい人は、いい人で終わってしまう」
 「いい人が、必ずしも、仕事ができる人ではない」

 こう微笑みながら言うのは、ベテラン秘書のAさん。

 人あたりがよく、人懐っこい笑顔のなかに、凛とした姿勢や冷静な態度が見受けられ、ベテラン秘書の風格を漂わせています。その微笑みの下には、どんな思いが隠されているのでしょうか?

 Aさんの元上司について、語ってもらいました。

秘書の仕事までこなす社長は
本当に“優しい社長”なのか

 Aさんの元上司は、3万人の従業員を有する企業の代表取締役社長(以下、B社長)です。B社長は、多忙な時以外は、ホテルや飛行機の手配を自分でおこないます。そして、B社長は、自慢げな表情で、社長秘書にこう言うのです。

 「本来なら、出張の手配は○○さん(社長秘書)の仕事だけど、ボクがやっておくよ」

 この話を聞いて、「忙しいのに、出張の手配までしてくれるなんて、なんて優しい社長なのだろう」と思いますか? それとも、「それは秘書にまかせて、会社のために、社長としてするべき仕事に集中してほしい」と思うでしょうか?

 きっと、多くの人が後者のように思うことでしょう。「社長本来の仕事に注力してもらいたい」「枝葉ばかり見ないで、森を見て仕事をしてほしい」「もっと部下を信頼してほしい」「細かい仕事まで抱え込まずに、部下に任せてほしい」という声が聞こえてきそうですよね。

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能町光香(のうまち・みつか)[株式会社リンクCEO 人材育成コンサルタント 一流秘書養成スクール校長]

青山学院大学、The University of Queensland大学院卒業。10年間、バンクオブアメリカ・メリルリンチ、ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インクなどの一流企業のトップエグゼクティブの秘書として活躍し、数々の業績を残し、組織から高い評価を受ける。その後、人材育成コンサルタントとして独立。2013年に、日本での秘書人材育成の必要性を痛切に感じ、「一流秘書養成スクール」を創設。上司の右腕として活躍できる「真のエグゼクティブ・アシスタント」の育成を目指し、豊富な経験に基づく実践的な解決方法を伝える講演や企業研修、コンサルティングをおこなっている。また、サービス・ホスピタリティ・アワード審査委員を務めるなど、経営における「サービス・ホスピタリティ力」の重要性を説き、サービス・ホスピタリティ・マネジメントの普及啓蒙を行う。主な著書に、20万部のベストセラー「誰からも気がきくと言われる45の習慣」(クロスメディア・パブリッシング)など著書多数。
公式ホームページ:http://www.link2u.co.jp/


秘書だけが知っている仕事ができる人、できない人 能町光香

この連載では、10年間秘書を務め、現在では一流秘書の育成に携わる能町光香さんが、経営層に近いところで働く秘書だからこそ垣間みることができた、一流の人たちの仕事術についてお伝えしていきます。
 

「秘書だけが知っている仕事ができる人、できない人 能町光香」

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